危険な関係
アンモラルな恋愛をテーマにした、ピエル・コデルロス・ド・ラクロ原作の「危険な関係」の三度目の映画化。 憎く燃えたぎるジェラシーと、ゲーム的に存在する性の中でくり広げられる男と女の邪…
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本編
危険な関係
- 92分
3日間 440 pt 〜
悲劇は、白樺林に囲まれた雪深い蓼科山麓の一角にある山荘から始まる。やがてこの穏やかな山間に、人間の真実の愛をも燃やしつくしてしまう邪悪なジェラシーの炎が押し寄せるのだった。
顔も艶も若々しい老夫婦、朝倉千代子の別荘に身を寄せる寒川雄二は、東京の二流カメラマン。仕事柄女性関係もはなやか。千代子は雄二の叔母にあたるが、メカケの子とはいえ、たった一人の身内である雄二が不憫に思えて、いずれは莫大な財産を譲り渡す考えだった。
山奥の雄二のところへ、いまだに不倫な関係を続けている芽ヶ崎の未亡人渡瀬綾子から時折手紙が来ていた。今日も、新しい恋人である作曲家辰夫のことが書かれていたが、その色香漂う女の字体に、雄二への情愛が感じとれるのだった。この手紙で綾子は悪魔の笑みを浮かべ、雄二を自分の復讐劇へ誘いこもうとしていた。その復讐劇とは…。以前、夫を失ったばかりの綾子を手ごめにした北林の結婚相手である姪の百合子を、ズタズタにして欲しいというのである。
しかし今の雄二にはバラのつぼみなど眼中になかった。隣りの山荘に住む大学教授夫人良子を、なんとかものにしたかった。しかしベルリン留学中の夫の帰りをひたすら待つ良子は、雄二の誘いを頑なに拒み続けるのだった。
そのことを知った綾子の心は乱れた。清廉潔白な辰夫との情事に飽き足りない綾子。その辰夫もまた、どうやら百合子に恋をしてるらしい。綾子のジェラシーの炎がくすぶり始めるのだった。
『ロマンポルノ』シリーズ
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