父・神代昇の訃報を受け、東京のデザイン会社に勤めていた神代光は、故郷の福岡・久留米に戻ってくる。そこで迫られた決断は、父のラーメン店「弾丸ラーメン」を継ぐこと。店を継いだ後も、光は自分の決断に自信を持てずにいた。
ある日、光は、母・嘉子と屋台街へと出掛ける。かつての活気を失ったその場所で、母は懐かしむように父・昇の話を始める。喧嘩の絶えない、無鉄砲な父との貧乏どん底の生活。しかし、母の語る父は人情味に溢れ多くの人に慕われていた。
父はラーメンにどのような想いを込めていたのだろうか。人生の行き先に迷った光は、父と同様に、ゼロからラーメン作りに向かい合うことで、自分の味を創り出そうと試行錯誤を始める。妥協のない味を求める中で、それが自分自身の『夢』であると気づき、光はラーメン職人としての一歩を改めて踏み出すのだった。