とんこつラーメンの聖地・九州、その発祥の地である福岡県久留米市を舞台とした本格ラーメン映画が誕生した!故・伊丹十三監督の『タンポポ』(渡辺謙 出演)以来、ラーメンをテーマにした日本映画はいくつかあるが、『ラーメン侍』ほど人情活劇に富み、湯気がたつラーメンに思わず唾を飲み込んでしまうような作品は他にはない。
九州の人気ラーメン店「大砲ラーメン」の店主・香月均が、タウン誌に連載していたコラムから着想を得た映画監督・瀬木直貴が、映画化を実現。昭和40年頃の活気ある屋台街と、そこにあった人情活劇を表現せんと、メガホンをとった。
主演は、『ロストクライム -閃光-』で第20回日本映画批評家大賞・主演男優賞を受賞した実力派俳優の渡辺大。映画では先代の昇、息子の光の2役を演じた。実際にラーメン店で修業したプロ顔負けのパフォーマンスは必見である。
そして、その昇を支えた妻であり光の母を演じるのは、福岡出身の山口紗弥加。18歳から53歳まで、一人の女性の生き方を熱演している。
また、博多一風堂の河原成美氏、支那そばやの佐野実氏をはじめ、ちばき屋、なんつっ亭、魁龍、龍の家、博多新風など全国の有名ラーメン店のカリスマ店主が多数エキストラ出演しているのもラーメン・フリークにとってはお楽しみの一つだ。