渡る世間は鬼ばかり 第1シリーズ(橋田壽賀子ドラマ)

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渡る世間は鬼ばかり 第1シリーズ(橋田壽賀子ドラマ)

橋田壽賀子脚本、国民的ホームドラマの第1シリーズ。とある夫婦と5人の娘たちの1年間の暮らしを描く。出演は藤岡琢也、山岡久乃、泉ピン子、角野卓造、赤木春恵ほか。

『渡る世間は鬼ばかり 第1シリーズ(橋田壽賀子ドラマ)』の動画一覧

本編

第二十一回

第二十一回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

節子(山岡久乃)が家出をし、ワカ(杉村春子)のもとで働き始めてからすでに10日。売場で1日中立ち通しの節子は、外で働く厳しさを痛感していた。岡倉家では長子(藤田朋子)が、節子の家出は大吉(藤岡琢也)の責任だと責め立てる。長子からの厳しい指摘を受けた大吉は、意地になって家事をこなそうとしていた。そんな折、雛人形を飾るため、岡倉家に立ち寄った節子は、偶然にも大吉と会ってしまう。雛人形が飾られたのを見届け、すぐさまワカのもとへ帰ろうとする節子。だが、その時、節子は膝を痛めて歩けなくなってしまった。慣れない立ち仕事で膝に負担をかけていたことが原因らしい。大吉は節子をいたわり、食事の支度をしてあげることに。そこで節子は、料理をする大吉がいつになく生き生きしていることに気付く。初めて見る、夫の楽しそうな姿に心打たれた節子は、大吉の板前修業を応援しようと決心した。妻の家出により、大吉は節子の大切さに気付き、節子もまた、数十年間の夫の会社勤めに感謝する。心の通い合った大吉・節子は、今、残りの人生を2人で一緒に歩き出そうとしていた。
第二十二回

第二十二回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

キミ(赤木春恵)は、五月(泉ピン子)が自分に黙って岡倉家へ行っていたことに腹を立てていた。キミから嫌味を言われる五月を見かねた勇(角野卓造)は、ついに健治(岸田智史)の借金の件を話し出す。健治が成田(矢島健一)という不動産屋から多額の借金をし、その返済を大吉(藤岡琢也)が肩代わりしたと知り、キミは驚愕する。だが、その夜、成田が再び“幸楽”に現われ、またもや健治に1000万円もの金を貸したと言う。キミは呆れ果て、健治を“幸楽”に呼び出すことに。健治は成田から借りた金で、新しい事業を始めたいのだと力説する。健治の借金は、久子(沢田雅美)の遺産相続分を担保にしているため、成田は“幸楽”を売るよう、キミにしつこく迫った。だが、キミは、成田の脅迫まがいの言葉を受けるも、絶対に“幸楽”は売らないとたんかを切る。数日後、久子と邦子(東てる美)が揃ってキミのもとを訪れた。2人は、遺産相続の権利を放棄すると宣言。久子も邦子も、大金を前にした夫たちの様子の変化を目の当たりにし、金の恐ろしさを思い知ったのだと言い…。
第二十三回

第二十三回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

ある日、岡倉家に山口政子(草笛光子)という女性が現れる。政子は、葉子(野村真美)の恋人・太郎(船越栄一郎)の母だと言う。葉子に恋人がいることなど全く知らなかった大吉(藤岡琢也)と節子(山岡久乃)は、驚きの余り言葉を失った。政子は、次期社長となる太郎を葉子と結婚させるわけにはいかないと断言する。その上、葉子が太郎を誘惑したと言い出した。余りにも一方的な政子の話に、大吉・節子は激怒する。その日、大吉は葉子を岡倉家に呼び出し、詳しい事情を聞くことに。だが、葉子は悪いことをしたつもりはないと言い、開き直ってしまう。勝手な娘の言葉を受け、節子は情けなさの余り、号泣。その後、岡倉家は政子から、葉子・太郎を交えて両家で話し合いをしたいとの申し出を受ける。話し合い当日、一同が揃う中、太郎は葉子への思いを語り、彼女と結婚したいと告げた。ところが、仕事に打ち込み始めていた葉子は、結婚する意志が無いことを告げ、帰ってしまい…。
第二十四回

第二十四回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

親に結婚を反対された太郎(船越栄一郎)は、葉子(野村真美)の部屋へ引越すことに。結婚への固い意志を親に見せようというのだ。太郎は、政子(草笛光子)や節子(山岡久乃)たちの前で、勘当されても葉子との結婚は諦めないと語る。節子は葉子に対する太郎の強い思いを知り、2人の結婚を応援することにした。だが、仕事に熱中し始めた葉子は、太郎と結婚する気など無くなってしまった様子で…。一方、弥生(長山藍子)の誕生日を控え、大吉(藤岡琢也)・節子は弥生の誕生パーティーを計画する。だが、弥生の誕生日などすっかり忘れてしまっている良(前田吟)たちは、何かと理由を付け、参加しようとせず、弥生は淋しい思いをしていた。そんな折、弥生が勤める病院に入院している患者の少女は、日頃の感謝を込め、プレゼントを贈る。弥生は少女の気持ちを嬉しく思っていた。ところがその夜、弥生のもとに警察からの連絡が入る。武志(岩渕健)が暴行事件を起こしたらしい。母親が家にいない淋しさから、武志が不良グループと付き合っていることを知った弥生は、仕事を辞めようと決意する。武志の事件をきっかけに、弥生は今まで抑えていた様々な思いが溢れ、家族の前で涙を流し…。
第二十五回

第二十五回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

武志(岩渕健)の暴行事件を受け、弥生(長山藍子)は看護師を辞める決意をする。弥生は、一家の主婦としての義務を果たすため、毎日家にこもり家事を続けるが、良(前田吟)は家事だけをこなし、愛想の無い弥生が気に入らない。あかり(山辺有紀)も、何かと干渉してくる弥生にうんざりしていた。そして仕事に行かなくなって以来、笑顔を失ってしまった弥生を目の当たりにした武志は、責任を感じていた。一方、“幸楽”では、突然久子(沢田雅美)が泣きながらキミ(赤木春恵)のもとにやって来た。健治が会社を辞めて行方不明になったというのだ。健治が退職したのは、久子が相続権を放棄すると決めた直後らしい。久子は、相続分をきちんと貰わなかったことを悔やんでいる様子。同じ頃、岡倉家では長子(藤田朋子)の就職が決まり…。
第二十六回

第二十六回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

会社を辞めて行方不明になってしまった健治。社宅に住んでいた久子(沢田雅美)一家は、行き場が無くなり、キミ(赤木春恵)のもとで暮らすことに。愛(吉村涼)や眞(えなりかずき)は、我が物顔で振舞う久子の子供たちに戸惑いを感じていた。そんなある日、キミは服が無いという久子の娘・加奈(米沢由香)に、愛の気に入っている洋服を与える。愛は泣き、眞はそんな姉を必死でかばう。久子の子供たちにみじめな思いをさせたくないというキミの心情を理解している五月(泉ピン子)は、泣き崩れる愛たちを前にし、心を痛める。一方、弥生(長山藍子)は病院を辞めて以来、笑顔を失い、すっかり無気力になっていた。今までの弥生に戻って欲しいというあかり(山辺有紀)と武志(岩渕健)は、弥生が病院で患者から必要とされていることを知り、看護師という職業の大切さを痛感する。そんな2人は弥生に復職を勧め、反対する良(前田吟)を説き伏せ、弥生は看護師として復帰することになり…。
第二十七回

第二十七回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

連休を利用して、久子(沢田雅美)は子供たちを連れ、旅行へ行ってしまう。店が休めず、家族で出掛けることができない愛(吉村涼)と眞(えなりかずき)は、久子たちを羨ましがっていた。連休の間、どこにも行けず、家で留守番している子供たちを不憫に思った五月(泉ピン子)は、愛たちを岡倉家へ行かせることに。一方、太郎(船越栄一郎)と同棲生活を続ける葉子(野村真美)は仕事に打ち込むため、しばらくの間、岡倉家で過ごすという。同じ頃、高橋家では相変わらず、文子(中田喜子)と年子(河内桃子)が望(冨田真之介)の教育の件で衝突を繰り返していた。亨(三田村邦彦)は、そんな2人の様子を目の当たりにし、うんざりしてしまう。高橋家で肩身の狭い文子は、望を連れて大吉(藤岡琢也)と節子(山岡久乃)のもとへ行くと、そこにあかり(山辺有紀)や武志(岩渕健)も訪れ、岡倉家は珍しく孫たちが全員揃った。文子は久々に触れた家族の温かさに涙ぐみ、大吉・節子は孫たちがやって来たことを何よりも喜ぶ。しかしキミ(赤木春恵)は眞たちを岡倉家へ行かせた五月が気に入らず…。
第二十八回

第二十八回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は、連休を利用して集まった孫たちの世話で大忙し。久々に顔を合わせることができた孫たちは、楽しい休日を過ごし帰って行く。だが連休中、各家庭ではそれぞれに新たな問題が起こっていた。葉子(野村真美)はマンションに太郎(船越栄一郎)を1人残し、しばらく岡倉家で生活をしていた。その間、太郎は両親と話し合うため、実家へ帰ってしまう。そのことを聞きつけた節子は、太郎が葉子のもとに戻れなくなってしまうのではないかと心配する。“幸楽”では、健治がいなくなったのは遺産相続を放棄したせいだと言い、久子(沢田雅美)は五月(泉ピン子)に当り散らす。久子の肩を持つキミ(赤木春恵)は、何かにつけて嫌味を言い、五月は辛い思いをしていた。一方、高橋家では亨(三田村邦彦)が外泊したと年子(河内桃子)が騒ぎ立てていた。その上、大吉が望(冨田真之介)に買い与えたおもちゃが気に入らず、文子(中田喜子)はまたもや肩身の狭い思いをする羽目に。また、野田家には大阪でハナ(杉山とく子)が倒れたという連絡が入り…。
第二十九回

第二十九回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

ある朝、突然政子(草笛光子)が岡倉家を訪れた。葉子(野村真美)と太郎(船越栄一郎)の結婚に反対をしていたはずの政子だったが、ぜひ葉子を山口家の嫁として迎えたいと申し出る。さらに、今後は大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)とも家族ぐるみで付き合って行きたいと言う。思いも寄らなかった政子の言葉に、大吉と節子は呆気に取られてしまうが、葉子の幸せを考え、快く縁談を受け入れる。早速本人たちを交えて一足早く内々でお祝いをすることに。その夜、一同が揃う中、大吉は“おたふく”に一席設け、自慢の料理の腕を奮う。ところが、遅れて現れた葉子は結婚したくないと言い出す。節子は余りにも勝手な葉子に激怒するが…。一方、野田家では、倒れた良(前田吟)の母・ハナ(杉山とく子)が大阪で充分な看護を受けていない様子。しかし、良はハナの看病は長男夫婦に任せておけば良いと言い…。
第三十回

第三十回

  • 45分 
  • 2日間 220 pt 〜

太郎(船越栄一郎)と別れた葉子(野村真美)が岡倉家に帰って来た。葉子の会社の先輩・洋次(唐沢寿明)が引越しを手伝うことに。その様子を見ていた長子(藤田朋子)は、葉子と太郎の別れた原因は洋次ではないかと言い出した。そんな時、政子(草笛光子)が岡倉家を訪れる。太郎と葉子の結婚をもう一度考え直して欲しいと言うのだ。太郎は葉子と別れたショックにより、毎日酒浸りで、仕事も手につかない状態らしく…。一方、大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は、五月(泉ピン子)の誕生パーティーを“おたふく”で開こうと計画する。喜ぶ五月だったが、キミ(赤木春恵)から嫌味を言われパーティーに参加できなくなってしまう。しかし、五月は皆が自分のために集まってくれたことを嬉しく思っていた。一同が揃って五月の誕生日を祝う中、突然酔いつぶれた太郎が“おたふく”に現れ…。
第三十一回

第三十一回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

太郎が大吉(藤岡琢也)に、結婚の報告をしにやって来た翌日、政子(草笛光子)が岡倉家を訪れ、太郎の結婚式に出席して欲しいと懇願。大吉・節子(山岡久乃)は戸惑うが、政子の申し出を引き受けることにした。一方、高橋家では望(冨田真之介)の体調が悪く、下痢と嘔吐が止まらないという。文子(中田喜子)は仕事を休み、望を病院へ連れて行くことに。診断の結果、ストレスによる心因症で母親が側にいないことと受験勉強が原因とのこと。以前から望の教育の件では、文子と年子(河内桃子)が衝突を繰り返しているため、困り果てた文子は岡倉家へ。事情を知った大吉は、高橋家を訪れ、望の受験勉強を止めさせるよう年子に頼み込む。大吉の帰宅後、年子は文子に、今後、望の教育には一切関わらないと言い渡す。そして、家族のため、文子が専業主婦になる良い機会ではないかと言う。それでも仕事を辞める意志のない文子に対し、年子は亨(三田村邦彦)に愛人がいることを告げ…。
第三十二回

第三十二回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は、大吉が年子(河内桃子)に頭を下げることで、高橋家の問題は片付いたと思い込んでいた。ところが翌日、文子(中田喜子)が望(冨田真之介)を連れて岡倉家に帰って来る。亨(三田村邦彦)の浮気が発覚したため、家出をしてきたと言うのだ。するとその時、年子が岡倉家に現れる。年子の言い分を聞くも、節子は、文子が悪者扱いされるのが気に入らない。話し合いの結果、亨と文子を離婚させることとなる。亨は年子から離婚の話を聞き激怒し、離婚するつもりなどないと言う。しかし、年子はそんな亨の言葉に耳を貸そうとしない。困り果てた亨は大吉のもとへ行き、文子ときちんと話し合いたい、文子と望を自分のもとに返して欲しいと懇願する。一方、ハナ(杉山とく子)を見舞った良(前田吟)は、誰からも看病されることなく寝たきりになっている母の姿を目の当たりにする。母を思い涙を流す夫を見た弥生(長山藍子)は、ハナを引き取り看病しようと決意し家族に相談するが…。
第三十三回

第三十三回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

半身不随になったハナ(杉山とく子)を引き取り、看病をしようと決意する弥生(長山藍子)に良(前田吟)や子供たちは猛反対。それを聞きつけた大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は、弥生にハナのことは諦めるよう説得を試みるが…。一方“幸楽”では、依然として久子(沢田雅美)がキミ(赤木春恵)のもとに居座っていた。キミは、久子の子供たちにみじめな思いをさせないよう、贅沢な生活をさせる。愛(吉村涼)や眞(えなりかずき)は、そんな久子たちをいつも羨ましがっていた。愛たちがみじめな思いをしていることに我慢ができなくなった五月(泉ピン子)は、ついに怒りが爆発。同じ家に住んでいる以上、久子たちだけをひいきするのは止めて欲しいと懇願する。自分の意見に耳を傾けようとしないキミに腹を立てた五月は、家出を決意。日頃の久子のわがままぶりに嫌気が差していた勇(角野卓造)も理解を示し、五月は岡倉家へ帰ることに。するとそこには弥生の姿が…。
第三十四回

第三十四回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

弥生(長山藍子)と五月(泉ピン子)がそれぞれの家庭の事情で家出をしてきたため、岡倉家には久々に娘たちが全員揃うことに。大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は孫や娘たちと賑やかに暮らせることを喜び、娘たちも思い切り仕事に打ち込んでいた。しかし、一見楽しげに過ごしている娘たちも、残してきた家族のことが気になっている様子。そんな中、弥生は家族が連絡をしてこないことに淋しさを感じていた。実は、あかり(山辺有紀)や武志(岩渕健)も弥生の不在を淋しく思い、帰って来て欲しいと願っていた。武志は良(前田吟)に、ハナ(杉山とく子)を引き取ってもよいのではないかと言う。一方“幸楽”では、久子(沢田雅美)が店を手伝うことになるが、慣れない仕事に音を上げ、不満ばかり。ついに、“幸楽”を出て自立すると言い出した。キミ(赤木春恵)は今まで久子を甘やかしてきたことを後悔する。そんな折、良・勇(角野卓造)・亨(三田村邦彦)は父の日を口実に“おたふく”に集合。3人は大吉に、妻たちに帰って来てくれるよう言ってくれないかと懇願する。大吉は、ほっとするのと同時に、娘たちが岡倉家から去って行くことを淋しく感じ…。
第三十五回

第三十五回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

良(前田吟)や勇(角野卓造)の気持ちを汲み取った弥生(長山藍子)と五月(泉ピン子)は、それぞれの家へ帰ることに。五月が愛(吉村涼)や眞(えなりかずき)と共に帰宅すると、“幸楽”は休業中。実は、その日は久子(沢田雅美)の引越しだったのだ。事情を知り、久子の手伝いに来ていた邦子(東てる美)も五月に罵声を浴びせるが、キミ(赤木春恵)は今後、久子のためにも一切援助はしないと断言する。五月はキミの久子に対する厳しい愛情を感じていた。一方、ハナ(杉山とく子)を引き取ることになった野田家では、子供たちが帰宅した弥生を温かく出迎える。ハナの件で弥生と対立していた良は、弥生に感謝の気持ちを伝える。その夜、文子(中田喜子)が泥酔状態で岡倉家に帰って来た。任されていた仕事の業績が悪く、左遷同然の部署に異動させられてしまうらしい。初めての挫折に泣き崩れる文子を目の当たりにした大吉(藤岡琢也)・節子(山岡久乃)は…。
第三十六回

第三十六回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

左遷同然の部署へ異動を命じられ、ショックを受けた文子(中田喜子)は、泥酔状態で帰宅した。翌朝、大吉(藤岡琢也)は落ち込む文子に対し、仕事よりも大切なものとは何か、じっくり考える良い機会だと語る。そんな時、突然文子が倒れてしまう。過労が原因らしく、静養が必要とのこと。大吉からの知らせを受けた亨(三田村邦彦)は、すぐさま文子のもとへ。だが文子は、やり直したいと言う亨の言葉に全く耳を貸そうとしない。子育てに専念しながら岡倉家でのんびり暮らすのも悪くないと考えていた。一方、弥生(長山藍子)はハナ(杉山とく子)の介護をするため、看護師を辞めることに。退職の日、家族が揃って弥生の労をねぎらう中、突然武志(岩渕健)が高校へは進学しないと言い出した。困り果てた弥生は子供たちを連れ、弥生が働いていた病院の患者・坂口恵美(戸恒恵理子)の見舞いに行く。そこで武志は、病気により自由に動くことができない恵美を目の当たりにする。彼女に会うことで考えを改めた武志は、弥生に対し勉学に励むことを誓う。同じ頃、葉子(野村真美)が“おたふく”に現れた。洋次(唐沢寿明)と婚約をしたので、祝って欲しいと言う。突然の出来事に、大吉は言葉を失い…。
第三十七回

第三十七回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

突然、葉子(野村真美)からの婚約報告を受けた大吉(藤岡琢也)は激怒する。節子(山岡久乃)もまた、予想もしていなかった出来事に呆れ果ててしまう。婚約者・洋次(唐沢寿明)と堂々と付き合いたい葉子は、彼を岡倉家に招待する。だが、大吉はそんな葉子たちが気に入らず、2人の結婚には猛反対。同じ頃、ハナ(杉山とく子)が大阪から野田家へ到着したとの知らせを受けた節子は、早速ハナを見舞うことに。ところがハナは寝たきりで、痴呆もかなり進んでいる様子。節子は弥生(長山藍子)一家を心配するが、弥生は家族の協力を得て、自信に満ちていた。その帰り道、節子は“幸楽”を訪れる。そして、五月(泉ピン子)の顔を立てるため、節子は墓が買えなくて困っているキミ(赤木春恵)に安値で買える墓を紹介。キミは喜び、節子の厚意に感謝した。一方、岡倉家に年子(河内桃子)が現れ、文子(中田喜子)と話し合うことに。文子は、価値観の違う嫁と姑がうまくやっていけるはずがないと言い放ち…。
第三十八回

第三十八回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

大吉(藤岡琢也)の反対など全く無視し、葉子(野村真美)は結婚の準備を着々と進めていた。式場、日取りなど全て決めてしまい、親の世話にはならないと言う。あまりにも自分勝手な葉子の態度に、大吉は憤慨する。そんなある日、洋次(唐沢寿明)の母・留子(本山可久子)が岡倉家を訪れた。留子は、葉子・洋次が結婚するにあたり、竹原家の財産は全て長男のものと断言。さらに、洋次の世話にならない代わりに今後も洋次たちには一切援助はしないと言う。洋次の実家で披露宴の費用ぐらいは出してくれるだろうと期待していた葉子は落胆してしまう。そんな葉子を見ていた大吉は、披露宴の費用を援助すると約束。節子(山岡久乃)は、葉子に対する大吉の愛情を温かく見守った。一方、文子(中田喜子)は亨(三田村邦彦)の子供を妊娠していることが判明するが、離婚の意志は変わらない。子供を産み、望(冨田真之介)と共に岡倉家で暮らすことを考えていて…。
第三十九回

第三十九回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

文子(中田喜子)の誕生日に、亨(三田村邦彦)から花束が届けられる。しかし、文子の決意は依然として変わらず、離婚する意志はすでに固まっている様子。翌日、文子に未練がある亨は、話し合いのため、岡倉家を訪れる。だが、文子は亨の話に耳を傾けようとしない。年子(河内桃子)との同居生活の苦労や不満を語り、離婚の条件を提示した。文子の固い決意を知り、切羽詰った亨はついに年子との別居を申し出、説得を試みる。すると文子は、亨の提案を受け、離婚を思い留まった。ところが、別居話を切り出された年子や、文子に岡倉家を継がせるつもりでいた節子(山岡久乃)は、2人の復縁に猛反対。なんとか亨・文子を説き伏せ、離婚をさせようと考えていて…。
第四十回

第四十回

  • 46分 
  • 2日間 220 pt 〜

亨(三田村邦彦)とやり直す決意を固めた文子(中田喜子)は、密かに彼と会い、家族3人で暮らす準備を始める。大吉(藤岡琢也)はそんな文子たちを応援するが、節子(山岡久乃)は2人の復縁に猛反対。文子たちは、引越し当日まで節子や年子(河内桃子)に内緒で、準備を進めることにした。一方“幸楽”では、店が忙しく、夏休みだというのに愛(吉村涼)や眞(えなりかずき)はどこへも連れて行ってもらえない。家族で出掛ける友人を前に、眞は淋しい思いをしていた。家族で遊びに行きたいと号泣する眞を不憫に思った五月(泉ピン子)は、子供たちだけの北海道ツアーを思いつく。子供たちを自立させるため、久子(沢田雅美)の子供たちも誘い、ツアーに参加させたらどうかというのだ。キミ(赤木春恵)や久子の手前、勇(角野卓造)が発案したということにし、子供たちをツアーに参加させることが決定。同じ頃、長子(藤田朋子)は結婚を前提に交際をしていた加納竜一(矢野武)から突然別れを言い渡される。竜一は、長子の同僚・大木すみれ(横島江里子)と結婚することになったというのだ。最も信頼していた竜一とすみれに裏切られた長子は…。

『橋田壽賀子』シリーズ