『地球絶景紀行』の動画一覧

本編

#1 ウユニ塩湖(ボリビア)

#1 ウユニ塩湖(ボリビア)

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"ラパス" 今回の旅の出発点は、日本から飛行機を乗り継ぎ、25時間もかけて到着する、まさに地球の真裏、南米ボリビア最大の都市・ラパスです。ラパスは世界一、標高の高い大都市。すり鉢状をしていて、高いところで4080メートル。低いところでも3300メートル。極端な高低差があり、家屋のほとんどが、切り立ったがけの斜面に立っています。街を散歩していると、なんだか不気味な通りに差し掛かりました。ミイラや奇妙なろうそく、人形が売っている店が並んでいるのです。ボリビアは、呪術で恋愛や運勢、裁判や商売などを占うのが主流です。ボリビアにはヤティリとよばれる呪術師がたくさんいるのです。 "オルーロのカーニバル" 不思議な湖、ウユニ塩湖に行く道中、たくさんの絶景に出会うことができます。まるで月面に降り立ったような感覚になる『月の谷』、隕石が落ちてそのまま大きな池になっているパワースポット、リャマの大群。そして、南米三大祭りのひとつ、『オルーロのカーニバル』参加者は2万人、見物客は世界中から30万人ちかい人々が訪れるのです。1週間ちかく、飲めや踊れやの大騒ぎ。しかし、彼らは神への感謝の気持ちを忘れません。踊り終わった人々は、そのまま教会に祈りをささげにいき、そこで涙を流しながら手を合わせるのです。 "ウユニ塩湖" そしてクライマックスは、『ウユニ塩湖』その塩湖は約120km×約100kmあり、面積は約1万2000平方キロメートルです。その塩を採って、遥か昔から暮らす人々がいました。彼ら先住民族には、古より、何よりも大切にする神様がいました。それは、パチャママと呼ばれる、大地の神。塩や自らの命を与えてくれた大地の神パチャママへの祈りを常に欠かしません。まるで天空に浮かぶ、鏡。そこで見た朝日は、今まで見たことのない、神秘的な自然の姿。ゆっくりのぼっていく太陽が水面に映りこみ、まるで太陽が2つあるかのよう…。鏡のように映し出すのは塩の結晶。その湖は塩で出来ているのです。.
#2 ニース花カーニバル(フランス)

#2 ニース花カーニバル(フランス)

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"ニース" イタリア風デザインの建物が並ぶ美しい街。僅かでも景観を良くしようと壁に窓の絵を描いた「騙し画」が随所にあり、それを探しながら歩くのも楽しいです。今回は「天使の湾」と呼ばれるコバルトブルーの海、海岸の散歩道を散策します。旧市街の朝市は大賑わい、花に野菜に魚に果物…。ニース名物「ソッカ」の店には行列が…、ド派手メイクの"名物おばちゃん"が売る「ソッカ」は絶品です。そして、ニースのカーニバル「花合戦」。ある倉庫では明日の本番に向け山車作りに熱中する全参加者の姿があり、未完成とはいえ所狭しと並べられた花山車は迫力満点。そして、いよいよ始まった「花合戦」。鮮やかな花山車のパレードはまさに絶景です。 "マントン" 南フランスで1、2を争う美しい街「マントン」。旧市街を歩くと中世にタイムスリップしたかのような気にさえなります。観光客が押し寄せる出店通り。レストランや土産屋が軒を並べており、その中でもあちこちで目にするのがレモンです。レモンジャムにレモンリキュール、レモンの石けん。 そう、マントンはレモンの街、高品質のレモンをフランス中に出荷しているのです。レモン祭りの会場を訪れるとレモンとオレンジで作られた巨大なオブジェが。そのレモンの数は圧巻。レモンとオレンジで作った山車のパレードも観客を沸かせます。レモン農家のガナックさんが案内してくれた絶景は、レモン畑から見る地中海と彼が愛してやまないマントンの美しい街並み。それはまるで絵はがきのようです。 "マンドリュー" ミモザの生産地で有名なマンドリュー。この街で行われていたのは「ミモザ祭り」。ミモザに覆われた山車が練り歩き、観客にミモザを配ります。この祭りに参加しているひとり、エミリーさん。彼女はミモザを強制的に開花させる、この地域にしかない伝統的な仕事に就いています。翌日、その職場を訪ね仕事の模様を見せてもらうと、父はミモザの栽培、母はミモザのパッケージング、家族でミモザに関わっていました。彼女が連れていってくれたのは「黄金の道」と呼ばれる山道。その道を車で上るつれて徐々にミモザは増え、やがて道の両側はミモザの黄色で埋め尽くされるのです。頂上付近、車を降りて向かった場所は一面にミモザが咲き乱れる鮮やかな黄金の山でした。.
#3 バラ色の夕日サントリーニ島(ギリシア)

#3 バラ色の夕日サントリーニ島(ギリシア)

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"アテネ" アテネの中心地、シンタグマ広場を散策。人の流れについていくとそこは国会議事堂。大勢の見物客が見守る中、アテネ名物の「衛兵交替式」が行われていました。町の食堂では何故か肉を食べる人を多く見ます。理由を聞くと明日は「クリーンマンデー」、キリスト復活祭までの40日間は肉を食べられないからなのだとか。1日の終わりに高台からアテネのシンボル「パルテノン神殿」を見ると、この日はアフリカの砂漠から飛んで来た赤い砂に街が包まれ、いつもとはまた違った美しい風景を見る事ができました。 "ガラクシディ" アテネから車で3時間かかる小さな港町。普段は静かなこの町が毎年この日だけ大きく様相を変えるといいます。家にはビニールシートが張られ、店ではマスクや防護服が飛ぶように売れていきます。実はこの日、「小麦粉戦争」という世界でここにしかない祭りが開催されるのです。祭りを毎年楽しみにする一家にお邪魔し、「小麦粉戦争」の楽しみ方を聞いていきます。そして、いよいよ祭りはスタート。色とりどりの小麦粉が飛び交い、町が煙に包まれます。人々は全身小麦粉まみれだが素敵な笑顔で輝いていました。 "サントリーニ島" 紺碧の海と白の街並のコントラストが美しいサントリーニ。島で一番栄える町フィラを歩くと海に向かっていくつもの扉があります。これはいったい? 扉の向こうを覗くと、なるほど島の地形を生かした美しい町づくりがされていました。島の北端の町イア、ここは世界一の夕日が見られることで有名です。案内をしてくれた地元写真家は言います。「夕日が白の街並をバラ色に染め、自分が絵の中にいるように思える」。今回そのバラ色の夕日を見る事は出来るのでしょうか・・・。.
#6 熱帯の氷河キリマンジャロ(タンザニア)

#6 熱帯の氷河キリマンジャロ(タンザニア)

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"モシ" キリマンジャロ登山を目指す旅行者の玄関口、モシを散策。バックパックを背負った欧米人が多く、お店の壁やホテルの中など至る所にキリマンジャロの絵が描かれているのが目につきます。早速、登山ツアーへの申し込みを済ませ、市場でコックさんと待ち合わせ。5泊6日の登山中に必要な食糧の買い出しに連れて行ってもらいました。とっても賑やかなモシの市場は、大きなピーマンやトマトなど、色とりどりの野菜が並んでいます。ガイドやポーターの分もあってもの凄い量を買い込むことになりました。 "登山1日目~4日目" 登山の出発地となるマラング・ゲートは標高1800m。ここから、氷河をいただく標高5895mのウフルピークを目指します。初日に通り抜けるのは熱帯雨林の森。「先を急がず、ポレポレ(スワヒリ語で「ゆっくり」の意)で行くのが登頂成功のコツ」と、ガイドさん。道中、不思議なかわいいサルや珍しい植物などを教えてもらいながら進みます。標高が3000mを超えてくると、景色も変わってきます。見たこともないような植物がニョキニョキと生えていて不思議な気持ちになっていきます。そして標高4000mを超えた辺り。辺りの様子がガラッと変わって、砂漠地帯に入ります。目の前にはゴールとなるウフルピーク。まだまだ遠い道のりを、空気の薄い中、ゆっくり,ゆっくり進みます。 "ギルマンズポイント~ウフルピーク登頂" 午前0時。まだ真っ暗な中をいよいよ登頂アタックに向けて出発。いきなり立ちはだかる急な登りでも、落ち着いて一歩一歩を踏みしめて行きます。5時間後、標高5681mのギルマンズポイントに到着。一番の難関だった急な斜面を登り切った瞬間、東の空が赤く色づき始めていました。その日の出のあまりの美しさに言葉も出ません。陽が昇り、気持ちも少し明るくなって、再び歩き始めます。雪に覆われた稜線を更に2時間かけて進み、やっとの思いでウフルピークに到着。ガイドさんの励ましや、ポーターさんが重い荷物を持ってくれたおかげで、無事に登頂することができました。.
#7 天下の名峰 黄山(中国)

#7 天下の名峰 黄山(中国)

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"老街" 宋や明清時代の街並みがそのまま残されている商店街、老街を散策。タイムスリップしたような趣のある建物や石畳が長く続いています。書画骨董を扱う風流なお見せがたくさん並んでいました。「山水画のふるさと」と言われる黄山。筆の産地として、1200年以上の歴史があります。さらに、中国一の硯職人の方に会うことができました。その方の作品は硯というより芸術品。今までに見たことのない硯に目を奪われました。 "宏村" 黄山市の中心から北西へ70キロ行ったところにある世界遺産、宏村。 800年以上の歴史を持ち古い民家がそのまま残されている宏村には、中国全土から景色を絵に描こうとたくさんの大学生が訪れていました。村で出会った、大声で歌を歌っておもちを売っているおじいちゃん。宏村の景色を愛するおじいちゃんの歌は、水辺にたたずむ宏村の景色をたたえる歌です。 "黄山" 旅のハイライト黄山へ。薄茶色の山肌と雲が幻想的で力強さを感じる山。中国一の名山と言われるのにふさわしい景観が広がります。絶景への道のりは7時間にも及ぶ厳しい山登り。汗して登った者にしか見ることのできない伝説のパノラマが待っていました。天をめざしてそびえたつ岩山は、沸きあがる雲の中に、刻一刻と表情を変えていきます。有名な言葉で「黄山を見ずして、山を語るなかれ」。まさに天下の名峰と言われる絶景に心が洗われる瞬間でした。.
#10 ナポリの魔法 青の洞窟(イタリア)

#10 ナポリの魔法 青の洞窟(イタリア)

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"南イタリア最大の都市ナポリ" 雄大なシルエットを見せるヴェスーヴィオ山を背景に文化遺産で彩られた街並と海岸線が美しい風景を作っているナポリ。街の中心は多くの人と車がせわしなく行き交っていますが、一歩路地に入ると下町情緒たっぷりの風景が広がります。威勢のよい声が飛び交う市場ではオリーブ漬けを60年売り続けているというおじいさんに味見をさせてもらったり、ナポリにつたわる「4月の魚」というちょっと変わった風習を教えてもらったり…。どこか人懐っこくてお人好しなナポリっ子たちとの出会いを楽しみます。 "人情あふれる旧市街 スパッカ・ナポリ" スパッカ・ナポリとはナポリを真っ二つに割るという意味だそうです。 その名の通りスパッカ・ナポリ通りは旧市街を南北に二分するようにして延びる通りです。この通りにはナポリの魅力がたっぷり詰まっています。ナポリが発祥の「ピッツェリア」やこわれた人形を修理してくれる 「人形の病院」、そして毎年信じられないような奇跡が起きている大聖堂「ドゥオーモ」などを散策。ふと上を見上げると道路の上をモザイクアートのように埋め尽くす洗濯物を発見しました。人々の暮らしが生み出した下町らしい風景です。 "神秘の世界 青の洞窟" ナポリ港から高速フェリーに乗船。ナポリ湾の南端に位置するカプリ島を目指します。カプリ島は世界中から観光客が集まるリゾート地。最大の見物は自然の造形が生み出した「青の洞窟」です。青の洞窟の入り口は狭く、海に面した岩壁にあるため波が高い日や満潮時には入ることができません。訪れた日もあいにく強風のため、入場禁止。そこでカプリ島の最高峰ソラーロ山に登ってみる事にしました。標高589メートルの山頂まではリフトで10分。山頂の展望台からはソレント半島とナポリ湾が眺望でき、眼下には断崖絶壁の上に家々が肩を寄せ合って立つカプリ島の独特な風景が広がっていました。翌日は風もやみ、海はおだやかに・・・。待望の青の洞窟に行ってみると、 入り口は想像よりもはるかに小さくボートに寝転がらないと入ることができません。中に入るとそこは別世界。入り口から海水を通して太陽光線が入るため、洞窟内は下から青い光で照らされているような不思議な空間になっています。まさに神秘の世界です。.
#11 ダージリン・ヒマラヤ鉄道を行く(インド)

#11 ダージリン・ヒマラヤ鉄道を行く(インド)

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"ダージリン・ヒマラヤ鉄道" 東インド絶景の旅、今回は世界遺産にも登録されている「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」を乗り継いで、紅茶で名高いダージリンを目指します。世界でも珍しい"鉄道"の世界遺産は、始発駅のニュージャルパイグリからダージリンまでの約88キロ、標高差2000メートルの行程を8時間ほどかけのぼっていきます。小回りが利くように小さく作られた車体から"トイトレイン"の愛称で親しまれています。 "ダージリンの茶摘 " 紅茶のシャンパンと呼ばれる「ダージリンティー」。この地方特有の深い霧と激しい気温差が、美味しい茶葉を育てます。ダージリン地方には100軒ほどの農園がひしめいています。私たちがお邪魔した3月は、一番茶「ファーストフラッシュ」の茶摘が行なわれていました。歌を口ずさみながら青々とした茶葉を摘む女性たち。その新鮮な茶葉からは琥珀色の輝きを放った最高級のダージリンティーがうまれます。 "バラ色に染まるカンチェンジュンガ" 旅のゴールはダージリン市内から10キロほど離れた小高い丘タイガーヒル。ここからは晴れた日の早朝わずか数分の間だけ、世界第3位の標高を誇るカンチェンジュンガの美しい絶景を見ることが出来ます。雲海の中を昇る朝日、その光に照らされヒマラヤの山々がバラ色に染まるのです。標高2000メートルに広がる大パノラマは必見です。
#12 静寂の大地 サハラへ(モロッコ)

#12 静寂の大地 サハラへ(モロッコ)

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"迷宮の古都 マラケシュ" 北アフリカのモロッコを縦断する今回の旅。大西洋に面したモロッコ随一のビジネス都市"カサブランカ"を出発し、900キロ彼方の"サハラ砂漠"を目指します。最初に訪れたのは、サハラと大西洋沿岸都市とのキャラバン交易で栄えた"マラケシュ"です。20キロの城壁に囲まれた旧市街の中心にあるジャマ・エル・フナ広場には水売りやヘビ使いなどの大道芸人が集まり、見物人たちの作る大きな人垣ができていました。喧噪に満ち、活気みなぎる市場を散策して再び広場に戻ってみると数えきれないほどの屋台が出現し、幻想的な風景をつくっていました。24時間眠ることのない広場で人々が織りなす熱気渦巻く絶景です。 "サハラへ" カサブランカから南へ600キロ。サハラ砂漠の入り口の町"ザゴラ"に到着しました。あいにく砂嵐の真っ只中で砂が体にたたきつけられます。砂嵐の中を歩いていると「トンブクトゥまで52日」と書かれた看板を発見しました。かつて黄金貿易が盛んだったころ、マリ王国の都までのラクダのキャラバンでの所要日数のことです。この町でサハラ砂漠へのツアーに申し込みました。1泊2日のツアーへ4WDの車でサハラへ連れていってくれるのは、砂漠の遊牧民出身のドライバーさん。はたしてサハラはどんなところなのでしょうか。 "静寂の大地サハラ" 砂漠を目指し、道なき道を走っていると石がゴロゴロしている荒野にさしかかりました。ドライバーさんが拾ってきた大きな石をよく見ると、それは海洋生物の化石でした。砂埃舞うこの場所が太古の海だったとは驚きです。さらにザゴラから120キロ、ついに念願だった砂の海"サハラ砂漠"に到着。ベースキャンプでラクダに乗り換えてサハラの奥地を目指します。見渡す限り"砂の世界"。聞こえるのは風の音だけ。気がつくと夕陽が静寂の大地を染めあげていました。.
#13 大陸の最西端へ(ポルトガル)

#13 大陸の最西端へ(ポルトガル)

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"ユーラシア大陸の果て ロカ岬" かつて大航海時代には世界一の栄華を誇ったポルトガル・リスボンに降り立ちます。今やそんな時代があったのかどうかは、どこ吹く風。白い壁にオレンジの屋根、「サウダーデ」=郷愁と呼ばれる風景はどこか侘しく、でもどことなく切なく、街灯にしても坂道を走るケーブルカーにしても抑えの効いたとてつもないセンスを感じます。大航海時代のモニュメントに触発されてリスボンから車で約40分、世界一広大なユーラシア大陸の西の果て、ロカ岬へ足を伸ばします。まずはインフォメーションで可愛らしく古めかしい花文字で書かれた"最西端到達証明書"を戴いて…。 "ポートワインを飲みながら眺めるポルト旧市街" 北を目指し、リスボンから電車で3時間。そこはポルトガルの国名発祥の地にしてリスボンに次ぐ第2の都市、ポルト。灰色にくすんだ街並みと、なんとも言えないブルーの装飾が見事なタイル=アズレージョ。リスボンを超える歴史を感じさせる街です。特に圧巻なのが、ドン・ルイス1世橋ごしに眺めるポルト旧市街(世界遺産)。サンセット後から暮れるまでの、街がブルーに染まる時間帯は幻想的です。市場では、大航海時代に日本に伝わってカステラになった「パン・デ・ロー」や、金平糖の原型である「コンフェイト」というお菓子も見つけました。そして、ポルトに来たら欠かせないポートワイン。少し甘みのあるポートワインを飲みながら眺めるポルト旧市街は最高です。 "最果ての先へ マデイラ島" ポルトからユーラシア大陸を飛び出します。飛行機で約2時間、15世紀エンリケ航海王子の命を受けたジョアン・ゴンサルヴェス・ザルコによって「発見」されたというマデイラ島へ。その当時は、深い森林に覆われ、年中雲に覆われ、火山の切り立つ土地が目立つ様子から、"呪われた島"と恐れられたそうです。現在のマデイラ島は、亜熱帯の花にあふれた観光地になっています。市場の花屋のおばさんから聞きつけた情報をもとに"トボガン"というアトラクションを楽しみます。少しこわもての(?)、でも実は愉快な男性たちが大きな籠に人を乗せて人力で公道の坂道をすべりおりるのです。思わぬスピードが出てスリル満点!最後はピコ・ド・アリエイロという切り立つ山の頂へ。白い雲が草原のように広がっています。その間から顔を見せる山々。まるで天空の城のようでした。
#15 太古の贈り物シャーク湾(オーストラリア)

#15 太古の贈り物シャーク湾(オーストラリア)

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"パース" 東京からおよそ9時間かけて到着したのは、オーストラリア大陸の3分の1を占める西オーストラリア州の州都、パース。ここは、およそ180年前、イギリス人の入植地として拓かれた町で、19世紀末のゴールドラッシュをきっかけに、世界中から移民が押し寄せ、今の基礎が築かれました。町の中心部から、少し離れたところにあるキングスパークは、緑生い茂る市民の憩いの場。西オーストラリア特有の珍しい花々などを楽しむことができます。特に、毎年9月には、自生するワイルドフラワーのフェスティバルが開かれ、3000種を超すワイルドフラワーの競演が楽しめるそうです。日が暮れてから、キングスパークの展望台へと向かうと、パースの夜景が一望できます。自然の美しさと人の手によって造られた美しい風景。ここはそのどちらも楽しめるパースの絶景スポットなのです。 "シャーク湾" パースから、国内線に乗り継いで2時間半で到着したのは、インド洋に面したペロン半島にあり、オーストラリア最大の自然保護区でもあるシャーク湾。絶滅が危惧されるジュゴンが1万頭も生息し、海岸近くではイルカがたわむれ、沖合をクジラが泳ぐ場所です。さらに、花びらのような小さな二枚貝の貝殻が海岸を埋め尽くすシェル・ビーチもあります。35憶年前にすでに地球上に生息し、初めて酸素を生成、あらゆる生命の生きる基盤を作った地球最古の生物、ストロマトライトが群生する奇跡の海。生命の謳歌に酔いしれる、癒しの旅です。 "モンキーマイア" シャーク湾での滞在を最大限に楽しむため、モンキーマイア・ドルフィン・リゾートに滞在。ここでは早朝、ビーチにやって来る可愛らしいイルカたちと対面できます。旅の最後、とっておきの絶景スポットへ足を運びます。シャーク湾の豊かな海に暮らす海洋生物の姿を眺められるという岬。いったいどんな生物たちの姿が見られるのでしょうか・・・。
#17 地球の"へそ"ウルル(オーストラリア)

#17 地球の"へそ"ウルル(オーストラリア)

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"大陸縦断鉄道 ザ・ガン" オーストラリアを代表する長距離列車の一つ、ザ・ガン。かつてオーストラリア大陸探検時に活躍した「ラクダ使いのアフガニスタン人とラクダの隊列」をアフガンと呼んだことに由来しています。今回は、アデレードからアリススプリングスまでの1泊2日、1500キロの旅に出発です。ウェルカムドリンクのシャンパンとフルーツ、そしてゆったりと座れるソファのある寝台は、まるでホテルの一室のようです。長い時間を過ごす列車では、共に旅する素敵な人々との出会いや移り変わる車窓の景色も楽しみのひとつ。遮るもののない田園風景が、やがて赤土の砂漠地帯へと変化していきます。 "ウルル サンライズ&ドットペインティング" アリススプリングスから車に乗り換えて一路、ウルルをめざします。ウルルとは、この辺りに済む先住民族アボリジニのアナング族が代々呼び続けてきた名称で、1995年にエアーズロックから、ウルルへ正式に変更されました。ウルルに来てまずすること、それは、朝日に染まるウルルの姿を眺めることです。ウルルは、周囲9.4キロ、高さ346メートルの世界最大級の岩山。地上に出ている部分は岩全体のわずか3分の1だといわれています。その大きな岩が、朝に照らされて徐々に暗闇から姿を現して行きます。サンライズを満喫した後は、ウルルの周囲をウォーキングして、アボリジニの伝説や聖地としてのウルルについて理解を深めて行きます。そして、先住民族アボリジニの世界観をもう少し知ってみたいと、今度はアボリジニの芸術、ドットペインティングを見に行きます。ドットペインティングとは点描画のこと。アーティストから直接、描かれた作品の意味や、代々受け継がれていく伝統について教えてもらいます。 "ウルル サンセット" そして夕方。もう一度ウルルを眺めるために戻ってきました。なぜなら、日が西に傾き始める時、ウルルがまた違った表情を見せてくれるからです。少しずつ、岩肌が赤く色づき始め、日が沈む瞬間、一瞬だけ燃えるような赤に染まるウルル。その後、急速に夜の闇へとその姿が消えて行きますが、今度は満天の星空に彩られて行くのです。それはまるで、茫漠とした大地に大自然が作り出した色彩のショー。厳しい砂漠地帯にあって、太古の昔から聖地として守られてきたウルル。その大地に立ち、悠久の歴史を感じる壮大な旅となりました。
#18 迷宮古都 トレド(スペイン)

#18 迷宮古都 トレド(スペイン)

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"ドン・キホーテの故郷 カンポ・デ・クリプターナ" 今回はスペインのほぼ中央に位置するカスティーリャ・ラ・マンチャ州の旅です。首都マドリードから列車に乗って向かったのは、カンポ・ デ・クリプターナ。ここは作家セルバンテスが1605年に書いた物語"ドン・キホーテ"の舞台となった田舎町です。物語の中でドン・キ ホーテは風車を巨人と見間違え、従者サンチョ・パンサと共に突進して羽にはじき飛ばされてしまう、という名場面があります。実はそのモデルとなった風車がこの町に残っています。かつて小麦を挽いていた風車。今はもうその役目を終えて静かに佇んでいます。赤土の大地に乾いた風が吹き抜ける、ラ・マンチャ地方らしい絶景です。 "迷宮の古都 トレドへ" トレドは3方をタホ川に囲まれた城塞都市。16世紀にマドリードが首都になる前、1000年に渡って都が置かれていました。旧市街に一歩足を踏み入れると、細く迷路のような路地が続いています。その路地の傍らに剣を持った聖母のレリーフが飾られた小さなほこらがありました。よく見ると、たくさんの待ち針やヘアピンが供えてあります。通りかかった女性に聞いてみると「この聖母は独身女性の信仰の対象で、結婚相手や恋人がみつかるように願いを込めて待ち針を供えるのよ」とのこと。この風習、数百年前から始まったそうですが、なぜ始まったのか、どうして待ち針やヘアピンを供えるのか、正確なことはわからないそうです。 "気さくで陽気なトレドの人々" 町を歩いていると、通りに面した窓からトントントンとリズミカルな音が聞こえてきました。中を覗いてみると、一心不乱にノミを振るい彫刻 をしている男性が…。おそるおそる声をかけてみると「どうぞ、お入り なさい」と招き入れてくれました。聞けばこの方、スペインの著名な彫刻家で、礼拝やパレードに使うキリスト像の製作中でした。いにしえの町トレドでは、伝統を愛しながら生きるたくさんの人々と出会いました。そこには陽気で気さくで飾らない、普段着のスペインがありました。
#19 水辺の宝石 ヴェネツィア(イタリア)

#19 水辺の宝石 ヴェネツィア(イタリア)

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"運河の街 ヴェネツィア" アドリア海の北部、ラグーナと呼ばれる干潟の上に築かれたヴェネツィア。街には150もの運河が網の目のように走り、中世の名残をとどめる街並みが運河沿いに広がります。観光客で賑わう繁華街を抜けて、路地裏に足を向けると、運河の街ならではの風景に出合いました。水路に落ちたサッカーボールを拾おうと奮闘する子どもたち、手漕ぎボートを練習する船頭の卵、市民の命を守る救急船の救命士たち…。地元の人ならば当たり前の水辺の暮らしが、新鮮な光景に映ります。路地裏を散策していると、あの有名なサン・マルコ広場に辿り着きました。そこで、広場に聳える高さ96メートルの大鐘楼へ上ることにしました。屋上の展望台からはヴェネツィアを一望できます。それはまるで、海上に浮かぶ蜃気楼のような風景でした。 "ガラスの里 ムラーノ島" ヴェネツィアの街中で、必ずと言っていいほど目にするのが、ガラス製品のお店です。店頭に並んでいるのは「ヴェネツィアン・ガラス」と呼ばれる色鮮やかな工芸品で、グラスやお皿、ネックレスやピアスなど日用品から装飾品まで種類も豊富です。女性であれば、ついついお財布の紐もゆるんでしまうかもしれません。「ヴェネツィアン・ガラス」の発祥地は、ヴェネツィア本島の沖合い1.5キロに浮かぶ小さな島・ムラーノ島です。島に到着すると、さっそくガラス工房を発見。マエストロ(巨匠)のガラス職人・ピーノさんと、彼の下で修業を始めたばかりのお孫さんが出迎えてくれました。親から子、子から孫へ引き継がれる職人ワザを拝見です。繊細な手つきで次々と生み出される優美な作品には目を見張りました。 "手漕ぎボートの祭典「ヴォガロンガ」" 旅の最終日は、手漕ぎボートの伝統を街に呼び戻そうと、年に一度開催される「ヴォガロンガ」です。出場者たちは自分流の手漕ぎボートを運河に繰り出し、この日、観衆の前で披露します。かつて繁栄を極めたヴェネツィア共和国の誇りを胸に、水の都の伝統に喝采をおくる観客たち…。歓喜の渦に包まれながら、色とりどりのボートが運河を悠然と渡っていく風景は圧巻でした。「ヴォガロンガ」が終わると、さっきまでの喧噪が嘘のように街には静寂が訪れ、辺りは夕日に包まれていきます。目の前に現れたのは夕日に染まる運河の大パノラマ。まるで水辺の宝石のようにキラキラと輝く絶景でした。
#20 果てしない平原 セレンゲティ国立公園(タンザニア)

#20 果てしない平原 セレンゲティ国立公園(タンザニア)

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"オルドバイ渓谷" セレンゲティとは、スワヒリ語で「果てしない平原」という意味の大サバンナ。人間の居住は認められていない野生の楽園です。主役は60種、約300万頭の様々な動物たち。見渡す限りの地平線の中で、天と地と命が織りなす絶景の中を動物を追いながらテントを持っての冒険ツアーの始まりです。 出発点となるのは、タンザニア観光の拠点・アルーシャ。世界中から集まった動物目当てのツアー客が大勢います。 まず訪れるのは、人類発祥の地として知られているオルドバイ渓谷。1959年にイギリス人古生物学者ルイス・リーキー博士とマリー夫人によって、「猿人」と「ヒト」の化石が発掘された場所として世界最古で最重要の遺跡といわれています。オルドバイ渓谷にある博物館には、およそ360万年前のものと推定される足跡化石のレプリカが展示されています。この足跡は3人が並んで歩いている様子と考えられており、小さい足跡が子供、そして子供と手をつなぎながら一緒に歩く父親と、その父親の後をついていく母親(または子供)の姿と言われています。 "セレンゲティ国立公園" 人類の発祥に想いを馳せた後、生命誕生の神秘を目にするため、渓谷の先に広がるセレンゲティ国立公園を目指します。アカシアやバオバブの奇妙なシルエットが点在する平原にポツリと浮かぶナービヒルという小高い山を過ぎれば、いよいよ国立公園内です。ジープを走らせれば早速、キリンやシマウマ、といった草食獣やライオンなどの肉食獣、そして沼地にはカバやワニと、様々な動物たちの姿を見ることができます。途中、コピーと呼ばれる小高い岩山に登れば、360度地平線に囲まれた草原を眺めることができるのです。 "バルーンサファリ" 旅のもう一つの目玉は、サバンナに暮らす野生動物の姿を気球に乗って眺める、1時間半の空の旅!夜明け前にホテルからサバンナを突っ走って気球乗り場へ。膨らんだ気球は予想以上に大きい。 期待に胸を膨らませつつ、朝6時前、気球に乗り込んでいざ出発すると、気球はグングンと上昇していきます。遥か彼方まで、見渡す限りのサバンナ。旅の終わりに、もう一度コピーからサバンナを眺めます。すると、何やら大群を発見!急いで近くまで車を走らせると、雨期を控えたこの季節、豊かな草を求めてサバンナを移動しているヌーの大群でした。
#21 山紫水明の天地 桂林(中国)

#21 山紫水明の天地 桂林(中国)

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"中国が誇る絶景の故郷、桂林" 桂林のトレードマーク、奇岩と水辺。桂林市内を散策すると街中のいたるところに面白い形をした岩がありました。大地から生え出たような奇岩の群れと、その間に入りこむような町並み。桂林は絶景の中に暮らしがあることを実感することに…。また独特の景観は芸術も生み出しました。天下一とも讃えられる山水画です。中国三大美術館の一つとされる桂林美術館に足を伸ばします。そこには超一流の画家たちによる名画が300点以上展示され墨の濃淡だけであらわされた見事な山水の世界が・・・。絶景と人の出会いが生んだ芸術。自然という芸術家が長い年月をかけて創り上げた幽玄の世界を巡ります。 "龍勝棚田(リュウショウタナダ)" 絶景を求めドライブ。市内から北西へ90キロにある龍勝へと向かいました。そこには何世紀も変わることのない昔ながらの暮らしを営む少数民族、ヤオの人々が生活していました。ヤオの女性の特徴は長い髪の毛。おどろくことにおよそ2メートルもある人もいるんです。綺麗な黒髪をぐるりと結い、髪をほどくさまは壮観。幸せが髪の毛のように長く続くように・・・。そんな願いが込められているそうです。古き伝統を守るヤオの人々は数十世代にわたり、山肌につくり上げてきた棚田も守り続けてきました。山を階段状に埋め尽くす無数の水田。人が果てしない時間と手間をかけてつくり上げた、まるで芸術品のような緑の絶景です。 "桂林観光のハイライト・璃江下り" いざ、山水画の世界へ・・・。動く画廊と呼ばれる璃江下り。川を蛇行するたびに異なる風景が目に飛び込んできます。3億年前、この一帯は海の底だったといいます。隆起したのちに、雨水に侵食されて、オブジェのような岩が生まれたそうです。特に璃江の周辺には奇岩が多く、川下りはまるで岩の林の中を進むような不思議な気分。霧にかすむ山並みと、水に浮かぶ船・・・。まさに山水画の世界。水の魔法で、ときにはその風景はにじんだ水彩画のようなみずみずしい風情をたたえます。遠い昔から、芸術家や文人たちの心をとりこにし続けた幻想美の世界。中国人が愛してやまない眺めが広がっていました。緑を映し、奇岩をぬうように流れる水の帯・・・。山紫水明の地、桂林。終点の船着き場から山を登ること1時間、そこからの眺めは地球が生んだ二つとない美しい夕日を見ることができました。
#22 音楽家ゆかりの地 ザクセン州(ドイツ)

#22 音楽家ゆかりの地 ザクセン州(ドイツ)

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"ライプツィヒ" ヨーロッパでも大きな存在感を持つドイツ。今回は音楽家ゆかりの地を巡ります。まず首都ベルリンをから向かうのは東部ドイツのザクセン州ライプツィヒ。ここは音楽の父、ヨハン・セバスティアン・バッハが生涯を終えた地。ここで暮らした約27年の間、バッハは教会音楽監督として、毎週の礼拝奉仕、聖歌隊の指揮、カンタータを作曲する等、音楽家としての功績を残したのです。ライプツィヒではそんなバッハを讃える『バッハ・フェスト』という音楽祭の最中。そこで出会ったのは、中部ドイツで最大とも言われるパイプオルガン、そして天使のような少年合唱団の歌声が美しく澄み渡るバッハが眠るトーマス教会。それは、清らかで神聖な瞬間でした。 "ドレスデン、ザクセンスイス" ライプツィヒから次に向かったのはザクセン州の州都ドレスデン。第二次世界大戦で大きな傷を受けたこの街も、今ではドイツでも有数の観光地として多くの観光客で賑わう街。人気のフラウエン教会展望台にのぼり、地上およそ70メートルから見る俯瞰は、『百塔の都』『エルベ川のフィレンツェ』などと言われることも見事な景色。その中で見つけた奇妙な山地。そこはドイツでも非常に珍しい砂岩山地ザクセン・スイス。白亜紀の堆積層が隆起と浸食によって形成されたと言われています。およそ360平方キロメートルに及ぶ岩山は連なるいったいは、ドイツでもひときわ珍しい自然の絶景でした。 "ドレスデン" ドレスデンは音楽家ロベルト・シューマンゆかりの地でもあります。短い人生を送ったシューマンといえば、妻となったクララとの恋物語が有名ですが、そんな彼をロマンチックに思う人、音楽的な功績をたたえる人などによって、生誕200年を迎えたシューマンのイベントが開催されていました。訪れたコンサート会場は黄昏の太陽に照らされた歴史的宮殿。美しく力強い声楽とオーケストラはまさにドレスデンの人々によるシューマンへの想いでした。そしてコンサート終了後、心に響く音楽とともにドレスデンの街とエルベ川は夕日に染まり、絶景となって心に焼き付いたのでした。
#23 アルプスの輝き ドロミーティ(イタリア)

#23 アルプスの輝き ドロミーティ(イタリア)

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"驚異の大自然 ・ ドロミーティ山群" イタリア北東部の大山岳地帯「ドロミーティ」。アルプス山脈に属するこの地域には、東西150キロに渡り、3000メートル級の尖峰が連なっています。去年、世界遺産にも認定され、世界中から観光客が押し寄せる絶景エリアです。今回の旅では、その「ドローミティ」を西から東へ横断します。まず最初に訪れたのはオルティセイという小さな街です。この辺り一帯はガルデーナ渓谷と呼ばれ、ドロミーティの中でも人気の高いトレッキングスポット。緩やかな高原の散策路から、徐々に針葉樹の森の中へ入って行きます。万年雪を抱く荒々しい岩山や野生の子ジカ、色鮮やかな高山植物のお花畑など、大自然の美しい光景と出会いながら、3時間かけてセウラサス山の山頂に到着。するとそこには、360度の大パノラマが広がっていました。 "霧に佇むミズリーナ湖" オルティセイを出発してさらに東を目指します。途中、「木彫り細工の村」や「壁画の村」など、まるで童話集の挿絵のようなかわいい村々に立ち寄りながら、さらなる絶景を求めて進みます。ところが進むほどに車窓が霧に包まれ視界が悪くなってきます。すると、霧の中から突如、美しい湖が姿を現しました。「ドロミーティの真珠」と呼ばれるミズリーナ湖です。アルプスの雪解け水を満々とたたえた湖面は、しんと静か。霧に佇む姿がとても幻想的です。 "ドロミーティ屈指の峻峰 トレ・チーメ" ドロミーティ横断の旅もいよいよクライマックス。終点コルティナ・ダンペッゾの街に到着しました。ここには『ドロミーティ屈指の絶景』と言われる奇岩の山「トレ=チーメ」があると聞き、さっそく向かいます。けれど相変わらず霧が深く、山に近づくほど視界が閉ざされてしまいます。見晴らし台に到着したものの、この日は深い霧に包まれてトレ・チーメは全く見えませんでした。翌日、再チャレンジのため快晴の下、見晴らし台へ向かいます。車からの眺めも前日とは大違い、霧は晴れ次々とドロミーティの雄大な景観が目に飛び込んできます。車を止め、見晴し台へ…。すると、待ちに待った大迫力の奇岩の群れ、トレ・チーメが姿を現しました。標高2999メートル、見る角度によってさまざまな姿を見せる"大自然の彫刻=トレ・チーメ"。凄まじい大地のエネルギーが作り上げた絶景です。
#24 大草原に生きる アルタンブラグ(モンゴル)

#24 大草原に生きる アルタンブラグ(モンゴル)

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"大草原の国" ビルが建ち並び、たくさんの車がひっきりなしに走っている首都ウランバートル。そこから車を30分も走らせるとすぐに、モンゴルらしい風景に出会うことができます。永遠を思わせる広く澄み切った青空と、何色もの緑を重ねた草の大海原。青々とした緑の中、馬は草を食み、鷹は堂々を天空を舞い、牛は気持ち良さそうにうたた寝をする・・・。この大草原に、様々な命が生かされているのです。そして、動物達だけではなく、人間達も・・・。 "遊牧民一家との出会い" 大草原でたくましく生きる、温かい遊牧民一家。彼らはモンゴルならではの移動式テント、ゲルに住んでいます。家畜の放牧をしながら大草原を転々とするのだそうです。野菜をあまり食べない遊牧民は、家畜達の乳からできる乳製品で栄養を補給します。地平線から昇る朝日を浴び、金色に揺れる草の中で飲む絞り立ての牛乳のなんておいしいこと!大自然のリズムに合わせて、家畜と共に生きる…。彼らは、人間らしく生きることの喜びを教えてくれたのでした。 "夏の大運動会「ナーダム」" その遊牧民一家の一人息子、ブンブ(9)は夏祭り『ナーダム』に馬のレースで参加します。『ナーダム』とはモンゴル中が盛り上がる、年に一度のお祭りです。モンゴル相撲や弓矢などの競技の中で一番人気なのが、子どもたちだけの馬のレースなのです。レース本番。家族が見守る中、100人あまりの子どもたちと共にブンブもスタートしました。砂埃にまみれながらも幼い少年が必死に手綱を取り、鐙を踏み、馬と共に大草原を駆け抜ける姿に、勇敢でたくましい、ひとりの立派な遊牧民を見たのでした・・・。
#26 山岳鉄道で行くアルプス(スイス)

#26 山岳鉄道で行くアルプス(スイス)

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"ルツェルン" 国土の約70%が山地というスイスは自然が生み出した絶景の宝庫。今回の旅では、スイス最大の都市チューリッヒをスタートして、まずスイス中央に位置する古都ルツェルンを訪れます。駅を降りてすぐ目の前の広がるロイス川とカペル橋は美しく、静かに旅人を迎えてくれます。そして街を取り囲むように連なるのは2000m級の山々。白い雲に覆われ、はっきりとその姿を見せない山々は、怪しい雰囲気を感じさせます。かつて、キリストに処刑を宣告したローマ総督が住みついたという言い伝えからその名が付いたというピラトゥス。山に登るため世界最大の急勾配を誇る登山鉄道に乗り込みます。 "インターラーケン" ルツェルンからは、スイスの大自然が堪能できるゴールデンパスラインのパノラマ車両に乗り込みます。あいにくの曇り空もそっちのけに、笑顔で鉄道の旅を楽しむ地元の人々。楽しいおしゃべりとなくてはならないワインと食事。国内に整備された鉄道に慣れ親しんでいるスイスの人たちに触れ合い、あらためて鉄道の旅の楽しみ方を教えてもらいます。そして、辿り着いたのはインターラーケン。駅で待ち合わせをしていたのは70歳代のベテラン山岳ガイドさん。かつて日本にも住んだこともあるというガイドさんと共に、アルプス山脈のアイガー・メンヒ・ユングフラウで有名なグリンデルワルトへ向かいます。 "ツェルマット" 最後に絶景を求めて向かったのは世界でも有数の山岳リゾートとして知られる山村、ツェルマット。山を愛する人々が行き交う小さな村から標高差1485mの先にあるゴルナーグラートまで、登山鉄道に乗り込みます。最終目的は、その孤高の姿が世界中のアルピニストを引きつけてやまない名峰マッターホルン。夜明けの絶景を目に焼き付けるためです。29もの4000m級の名峰たちと、氷河がまだ闇に包まれた夜明け前。静かにその時が訪れます・・・。
#28 アドリア海の真珠 ドゥブロヴニク(クロアチア)

#28 アドリア海の真珠 ドゥブロヴニク(クロアチア)

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"花の街・サグレブ" クロアチアの絶景をめぐる旅。まず最初に訪れたのは、首都ザグレブです。人口100万の大都市には、街のあちこちに緑が溢れています。木漏れ日が燦々と降りそそぐ遊歩道や色取り取りの花が咲く公園、赤いパラソルの屋台が軒を連ねる伝統の花市など、のどかな街並みに心が安らぎます。のんびりと街を歩いていると、小高い丘の斜面に可愛い乗り物を発見しました。クロアチア語で『ウスピニャチャ』。青色の小さなケーブルカーです。丘の上にはザグレブの名物があると聞いて、さっそくウスピニャチャに乗車します。丘を登ると目の前に高い塔が聳えていました。塔の最上階の窓から覗く黒い筒のようなモノが名物『グリチの大砲』です。この大砲から毎日正午キッカリに空砲が撃たれ、市内中の教会に時刻を知らせるのです。するとその合図で教会は一斉に正午の鐘を鳴らします。1877年から続くザグレブの名物です。 "要塞都市・ドゥブロヴニク" 「アドリア海の真珠」の呼び名を持つ絶景の町、ドゥブロヴニクにやって来ました。ここは周囲2キロを堅固な城壁に囲まれた要塞都市です。海上交易で栄えた16世紀頃に町は完成。石造りの白い町並みとオレンジ色の瓦屋根がトレードマークです。しかし、家々の壁に残るのは無数の修復の跡。20年程前、クロアチアは旧ユーゴスラビアからの独立を巡り、激しい内戦に揺れました。ドゥブロヴニクも攻撃を受け、町の8割が焼けてしまったのだそうです。戦後、人々は力を合わせ、町を再建。かつての町並みが奇跡的に甦りました。スルジ山の展望台からは、紺碧のアドリア海と降り注ぐ陽光のもと、まるで宝石のように光り輝くドゥブロヴニクの町並みが一望できました。でも、よく見ると古い建物はごくわずか。新しい瓦屋根が、かえって内戦の痛手の大きさを物語っていました。 "セピアの光を放つ夜の旧市街" ドゥブロヴニクの町中を散策していると、ここに暮らす人々とのいくつもの素敵な出会いがありました。出会った全ての人の、穏やかで優しい笑顔がとても印象的でした。夜、満月に誘われ散歩に出かけてみると、そこには、昼間とは全く違う不思議な気配があたりを満たします。ライトアップによってセピアの光を放ち、闇に浮かぶ静かな町並み。まるで遠い中世の夢に迷い込んだような幻想の世界が広がっていました。