渇愛の滴り

ガインはひとり旅客船のデッキで写真を見ていると、突風に煽られ写真が飛ばされてしまう。拾おうと、手すりから前のめりになるガインを見た青年ドギョンは、彼女に慌てて声をかける。彼女が船から身を投げると思ってのことだった。ガインはそんなドギョンを無言で見つめ返す。船から降りたガインがたどり着いた先は、“ゆうばり”と書かれたしなびたキャバクラで、そこへ、ドギョンと先輩が偶然やって来る。「また、会えましたね。」と、笑顔で話しかけるドギョニをよそに、ガインは無愛想で接客する。全くやる気のない彼女にドギョンの先輩が腹を立て、彼女に声を荒らげる。ガインの接客に納得はしなかったが、除隊の褒美として先輩は金を店に渡し、ドギョンにガインを抱かせようとする。そして二人は関係を持つことに。ただの快楽だと割り切っていたドギョンに対し、ガインは「結婚しましょう。」と真面目に切り出す。その日以降二人は、会っては関係を持ち続ける。しかし、ある日、ガインからまた“結婚”の言葉が出て、戸惑い呆れるドギョン。しかし彼女の思いは強く、次第にエスカレートしていくのだった…。愛を知らないドギョンに対する、ガインの愛欲と復讐を描いた官能映画。