この世界<現世>(うつしよ)には、電脳が発達するより遙か昔より、違う世界が重なっている。
<幽世>(かくりよ)へ自由に行き来する事が出来る様になった少年たちは、その世界<幽世>を冒険する事を通して、そこが、<現世>、そして自分たちの脳の中とも繋がっている事を発見していく――。
ホラー・ファンタジーであり、SF。
スピリチュアリズム的であり、物理哲学的。
未知世界の冒険であり、脳の探求でもある。
しかし何より、このシリーズは、少年記を描くものである。
日本の原風景の様な、地方の小さな町を舞台に、等身大の少年達をリアリスティックな視点で見つめ、彼らの驚きや恐怖、そしてわくわくする様な感覚をヴィヴィッドに描いていく。