ピンクのカーテン

悟のアパートに、結婚相手の男と別れて、妹の野理子がもどってきた。野理子は、妻子ある中年ダンディ・三田村との過去のただれた関係が忘れられないらしく、それがその分かれた男との破局の原因にもなっていた。 天にも地にも、二人っきりの兄妹なので、野理子が帰ってきてくれたことは、悟にとってはこの上ない悦びであった。野理子は、相変わらず、悟を男と意識しないで、目前で着替え始めた。しばらく見ぬ間に、美しく成熟した野理子の肢体は、悟の眼にはまぶしく映った。 アパートに帰ってきたその晩に、野理子は三田村とベッドを共にした。テクニシャンの三田村に攻め立てられて、野理子は声をあげてしがみついた。野理子の下半身はヒクヒクとケイレンしていた。 深夜、悟は、寝たふりをして、帰宅した野理子を迎えた。情事の余韻に酔いながら、バナナをホオばる野理子を視姦するかのように、悟は勃起した股間に手を伸ばして、息を殺してオナニーを始めるのであった。