「ラストエンペラー」(87)でアカデミー賞を制覇した巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が、15年ぶりに故郷イタリアで撮影した青春官能ドラマ。「アルマゲドン」「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなどの人気女優リヴ・タイラーが、きわどいシーンを体当たりで演じ、ブレイクするきっかけとなった記念すべき初主演作。一人のピュアな少女が、性を通して大人の女性へと成長する姿が官能的、かつ瑞々しく描かれる。舞台となったイタリア・トスカーナ地方の風景はまるで絵画のような美しさにあふれ、撮影にあたってベルトルッチ監督は「モーツァルトの音楽のような軽やかな映画を撮りたかった」と語ったという。レイチェル・ワイズ(「ハムナプトラ」シリーズ「ナイロビの蜂」)、ジョセフ・ファインズ(「恋に落ちたシェイクスピア」)、ジェイソン・フレミング(ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」)ら後の実力派俳優が新人として出演。またベルトルッチ組の一流製作陣も多数参加している。1996年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたほか、イタリアでは4週連続No.1となる大ヒットを記録した。