三角屋根の白いおうちに、小さな子犬が住んでいた。
色は茶色。名前はティニー。
大好きなケンと少しの勘違いから、ちょっとずつすれ違い、ティニーは、ついにおうちをとびだした。
「どうしてわかってくれないの?」
ティニーは町で出会ったピエロに黄色いふうせんをつけてもらう。
すると、風がぴゅ~っと吹いて、ぷうかぷうかと空に飛ばされ、ティニーは雲の上にやってきた。
そこにはなんと、体に風船をつけた、"ふうせんどうぶつ"たちがいた!
見るものすべてがはじめてのものばかり! はじめてだらけの世界!
ティニーはそこで出会った仲間たちと、バルン王国へゆくことに。
なんだかこわくて、なんだかたのしくて、なんだかふしぎ。
ふうせんいぬティニーの大冒険。はじまり、はじまり。