「ねぇ、マヨナカテレビって知ってる?」
家庭の事情で都会から叔父の住む稲羽市へと越してきた鳴上 悠。
閑散とした町並み、寂れた商店街、若者たちの集まる大型ショッピングモール……。
穏やかな時間の流れる田舎町で八十神高校の新しいクラスメイト達と過ごす生活が始まる。
しかし転校初日の朝、市内でとある女子アナウンサーの遺体がテレビアンテナに吊るされた状態で発見される。
町を覆う原因不明の霧と、若者達の間で囁かれている「マヨナカテレビ」の噂。
雨の夜の午前0時、消えているテレビをひとりで見ていると画面に映るという自分ではない別の誰かの正体とは……。
個性豊かな友人たちと過ごす日々の中、徐々に迫りくる異変は、果たして何をもたらすのか――?