ハンキー・パンキー

事件は、意外な場所で、意外なかたちで起こった。軍の最高機密が隠されている。という一本のコンピューター・テープをめぐって、国際的な陰謀団と情報局部長が暗躍。ニューヨークでの休日を楽しんでいた平凡な設計コンサルタントが、運命のいたずらか、自分でも思いもよらぬ方向へと巻き込まれてしまった。男の前に次つぎと現われる怪しげな人物たち、謎が謎を呼び、事件は二転、三転。事件に巻き込まれる設計コンサルタントにジーン・ワイルダー。大きな目をいっそう大きくギョロつかせながら、髪を振り乱して絶叫する姿は印象的。このワイルダーに協力して、自殺していった兄が残していった謎に取りくむ若き女性ケイトにギルダ・ラドナーが扮している。ワイルダーとラドナー、しつこく追いまわす陰謀団の首領ランソムには、アメリカ映画界の超ベテラン・リチャード・ウィドマーク。