警視庁物語　全国縦断捜査

東京奥多摩から始まる男の黒こげ死体の捜査を担当したご存知7人の刑事は、第一段階で、被害者が佐山久という前科者であることを確認した。一方遺留品のバックルの線から沖縄へ飛んだ長田部長刑事は、バックルを持っているはずの男6人を洗っていった。やがて、佐山のかつての共犯者の線から、沖縄へ行ったことのある労務者大垣が容疑線上に浮かぶが、大垣は情死事件を起こし、アリバイが成立する。長田の連絡から城間という男を追って金子刑事は四日市へ飛んだ。しかし、目撃者で作ったモンタージュ写真は城間の顔ではなく、全国指定手配の殺人犯中北金造の顔だった。林刑事と北川刑事は手配地秋田へ飛んだが中北の消息はつかめない。四日市では城間は一年前に黒こげ死体になっていた。中北は城間になりすまし、再び佐山になりすまそうとしていたのだ。折から中北の妻は、夫の正体も知らず、殺人犯の子供を産もうとしていた…。