「ピコリーノの冒険」の「第1話 ピコリーノの誕生」をフル動画で配信中!
あらすじ
人形作りを仕事としているゼペットじいさんは、キツツキのロッコ、猫のジュリエッタと暮らしていたが、本当は自分の子供が欲しくてたまらなかった。ある日、ゼペットが作った人形は、人間のように動き、話のできる生きた人形であった。その人形は大変ないたずら好きで、ゼペットを困らせるが、優しい一面も持ち合わせていた。ゼペットは人形に「ピコリーノ」という名前を付けて可愛がることにする。
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本編
一足先にイルカの町に着いたゼペットは、ピコリーノが海に出たものと思い込み、小船で海へ乗り出す。遅れてやって来たピコリーノたちも、ゼペットが海へ出て行ったと聞き、嵐が近づいて荒れてきた海へこぎ出して行く。一方、ディノとウィッチも成り行きで海へ出る。
嵐の海でやっと会えたゼペットとピコリーノ。しかし二人は話もできないままはぐれてしまう。翌朝ピコリーノとジーナは一匹のイルカと友達になり、一番近い陸地まで連れて行ってもらう。
イルカに乗せられて着いた島でピコリーノとジーナは、遭難して島に打ち上げられたディノとウィッチに出会う。そこを襲って来たのら犬アリドーロははずみで海に落ちるが、ピコリーノに助けられる。その後猟師に間違って捕らえられ、フライにされて食べられそうになったピコリーノをアリドーロは助け、二人は友達になる。
朝から晩まで楽しそうに働く人々を見たピコリーノは、その人たちの村「働き蜂の村」へ連れて行ってもらい、そこで働くことにする。だがまともに労働をこなせず、結局残った仕事は村長の客の接待だった。そしてその客とは、ディノとウィッチではないか!
接待役としてディノとウィッチにこき使われたピコリーノは腹を立て、二人を邪険に扱ってしまい、村長を困らせる。その晩、村の倉庫にやって来たディノとウィッチを追い払うが、倉庫の中をめちゃめちゃにしてしまい、今度は魚釣りを頼まれるのだった。
ディノとウィッチは、海亀が卵を産みに来ているのを見つけ、海亀、卵共に食べてしまおうと考え、亀をひっくり返しておいて料理道具を取りに村へ行く。亀はピコリーノとジーナに救われ、卵もピコリーノによって隠されるが、ピコリーノはそのありかを忘れてしまい途方にくれる。10日ほどたったある日、ピコリーノとジーナが卵を探していると、足元を小さな亀たちが海へ向かって行くのを見つける。卵を悪い奴から守ってくれという海亀との約束を、ピコリーノは何とか果たせたのだ。
腹を空かせて町を歩き回っていたピコリーノとジーナは、ふとしたことから靴屋のジャンゴ爺さんの家で食事をさせてもらう。ジャンゴは年をとり、以前ほど早く仕事ができず、家賃も1年分たまっていた。恩返しをしようとピコリーノは仕事を教わるが、靴一足作るのさえピコリーノには大変な仕事であった。そこで、たくさんの靴を早く作る機械を作ることにし、完成した機械のおかげで店は大繁盛する。
旅を続けるピコリーノとジーナ。彼らが通りかかった町では子供たちのマラソン大会が行われるところだった。ディノとウィッチは、ピコリーノに走らせて優勝させ、賞品のロバを奪って金に換えようと計画する。彼らの策略にかかったピコリーノは大会に参加するが、途中で腹が空いた、疲れたと言っては走るのをやめるので、二人は気が気でない。結局ピコリーノは優勝するが、ピコリーノを監視していた二人は疲れ果ててしまい、ロバに乗って去って行くピコリーノを追うこともできなかった。
ピコリーノがふざけて背中の上で暴れたので、ロバのドンキーはふてくされて歩かなくなってしまう。慌てたピコリーノはドンキーをなだめるために、ドンキーを毎晩ワラの布団に寝かせ、果物や野菜もたくさん食べさせてあげると約束する。ようやく歩き出したドンキーだが、無一文のピコリーノは約束を果たすために、着いた宿屋で働かざるを得なくなる。ディノとウィッチがやって来て、宿屋の主人にピコリーノのことを尋ねる。その場はごまかした主人夫婦だが、ピコリーノへの疑いを持ち始める。
ピコリーノは一生懸命宿屋で働く。ディノとウィッチはドンキーだけでなく、宿の泊まり客の財産までも盗むが、仙女に捕まり取り返されてしまう。金品が戻り、ピコリーノは泥棒扱いされることなく宿屋を出発したが、ドンキーは仙女が預かることになる。
ある農家で牛のミルクを飲んで農夫にたたき出されたディノとウィッチは、そこへやって来たピコリーノに牛乳をもらいに行かせる。牛小屋でピコリーノはロッコと再会する。ロッコはゼペットとはぐれた後、鷹に襲われているところを農夫に助けてもらったのだ。ピコリーノは鳥かごに入っているロッコを出して欲しいと農夫に頼むが、農夫は水田に水をくんでくれたら離してやるという。ピコリーノはディノとウィッチを利用して水をくみ上げ、ロッコを解放してもらう。
仙女の家を探すピコリーノとジーナは一匹の子羊と会い、仙女の家まで案内される。だが家から出て来たのはカタツムリだった。「私が表の扉を開けに参ります」と言ってカタツムリは進み始めるが、カタツムリだけに時間がかかり、待ちきれなくなったピコリーノは扉を破ってしまう。それを見た仙女がピコリーノはもっと旅をしなければならないと言い、鳩の姿で飛び去ってしまう。
ある飛行士から気球の番を頼まれたピコリーノは、いたずら心から気球を浮き上がらせてしまう。その気球を売りとばしてしまおうと考えていたディノとウィッチ、気球の紐に飛びついて、ピコリーノと共に空を行くことになる。しかし、ウィッチが空気抜きの穴をあける紐を引いてしまい、気球は下降して行く。
気球でゆっくり降りて来たピコリーノたちは農夫に見つかり、仙女の使いとして、畑を荒らす得体の知れない動物を退治することになってしまう。ピコリーノはかかしになって見張り、やって来た三頭の野豚を、ディノとウィッチと協力してやっつける。こうしてピコリーノは農夫たちから感謝され、多くの贈り物をもらって旅路についた。
オルゴール付の金時計を盗んで追われ、偶然通りかかったピコリーノにそれを預けたディノとウィッチは、後から時計を取り戻そうとピコリーノをつけまわす。ピコリーノは良いものをもらったと喜ぶが、時計の読み方がわからない。道で会った親切な農夫グレコの家で読み方を教えてもらうが、完全に理解しないままグレコの家に立つ。
時計泥棒を探していたマルチェロはディノとウィッチを捕まえるが、二人はピコリーノが親分で自分たちは盗みをせられたのだと嘘をつく。マルチェロは二人を連れてピコリーノを見つけるが、ディノとウィッチはマルチェロを騙して金時計を奪って逃げる。ピコリーノは自分の疑いを晴らすため、仙女である子羊の協力を得て時計を取り戻しマルチェロに返すが、自分の宝を失った気がして涙にくれる。マルチェロは泥棒と疑ったお詫びと言って、大切な時計をピコリーノにくれる。
ピコリーノが家出少年ロメオに、自分のように良い子にならなくてはいけないと言うと、その嘘でまた鼻が伸びてしまう。物知りのガマ蛙に、嘘をついた相手に謝り本当のことを言えば元に戻る、と教えられたピコリーノはその通りにし、鼻は元通りになる。だが、ロメオと一緒に行ってはいけないというガマ蛙の忠告をピコリーノはすっかり忘れていた。
ピコリーノはおもちゃの国へ行くというロメオについて行く。おもちゃの国とは年中おもちゃと遊んでいればいいという所だった。ロメオはそこへ行く馬車の切符をディノとウィッチに奪われてしまったが、切符がなくても一人や二人乗せてやるという御者の言葉を聞いて馬車に乗り込む。ピコリーノも我慢できずに乗ってしまう。
馬車は気味の悪い森を抜けおもちゃの国へ着いた。ピコリーノや他の子供たち、ディノとウィッチは疲れ果てるまで遊ぶ。だが、疲れて眠り込んだ子供たちの間を御者の不気味な笑いが響いて行く。
おもちゃの国で毎日遊び暮らすピコリーノたち。ジーナは御者がどうも怪しいと思いピコリーノに教えようとするが、遊びに夢中のピコリーノは耳を貸そうとしない。翌朝目を覚ましたピコリーノは耳が大きくなっているのに気付く。やがてピコリーノは体が曲がり、とうとうロバになってしまう。それを見た御者は、これでまた金貨が稼げると高笑いする。ピコリーノはやはりロバになってしまったディノとウィッチと共に途方にくれる。