「アルスラーン戦記」の「第四章 厭世(えんせい)の軍師」をフル動画で配信中!
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画質についてあらすじ
ダリューンに連れられてアルスラーンが向かったのは、ダリューンの友で、訳あって隠遁中の知者・ナルサスと、その従者の少年・エラムの住まう土地だった。2人の住処に迎えられ、王子とダリューンは、久々の温かな食事を味わう。
ダリューンからナルサスの武勇伝を聞いたアルスラーンは、ぜひとも力を貸してほしいと願い出るが、世俗と関わることを嫌い、芸術に生きようとしているナルサスは、救いの手を差し伸べることはなかった。ダリューンもナルサスの説得を試みるが、彼の心は動かない。そんなナルサスの姿を見て、アルスラーンはとても大胆な提案を申し出るのだった。
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本編
ついに、王都奪還に向けた出陣を決意したアルスラーン。ペシャワール城内は、戦の準備で活気づく。しかし、そんな空気の中、以前よりアルスラーンの下に付き従っていた仲間たちと、ルシタニア追討令を受けて新たに集った将のあいだで、揉め事が生じてしまう。
ひとまずはナルサスのとりなしで事態を収めたものの、争いの火種はくすぶったまま。そして決起集会の最中、ギーヴの言葉で、軍に決定的な亀裂がはしる。やむなくアルスラーンは、彼を軍から追放することとし、不満を抱えていた将たちも、その処罰を見て、さすがに気持ちを鎮めるのだった。
……それは、アルスラーンたちによる、軍をひとつにまとめあげるための、大掛かりな芝居だった。とはいえ、ギーヴが一時的に軍を離れることには変わりがない。そして、惜しまれつつも陣を離れる彼には、とある密命が授けられていた。
王都を目指し、アルスラーンの進軍は続く。その手勢は6万だといわれている。これに対し敵国は、10万の兵を持って応じることを決定する。
兵を率いる将には、ヒルメスが抜擢された。しかし、それは必ずしも、彼に対する敵国の王たちの信頼を意味せず、兵の中にも、彼を含む元パルスの兵たちを心良く思わない者は数多いのだった。
一方、エラムとアルフリードによる偵察で、敵が自分たちの兵数を上回る軍を組織したことを把握したアルスラーンたちは、数の差を乗り越えて勝利をつかむため、策を練る。
かくして、両軍激突のときは近づく!
聖マヌエル城にて、アルスラーン率いるパルス軍と、ヒルメス率いるルシタニア軍の戦いの火蓋が、ついに切って落とされた。戦いの中、将たちの胸には、さまざまな思いが湧き上がる。
そして、戦闘開始から数刻。城から飛び出したルシタニア軍により、戦況は大きな動きを見せる。激突する両軍の猛将たち。発動する計略。大混戦の最中、アルスラーンが目にしたものは……。
アルスラーン軍の本陣を襲撃したルシタニアの将。それは、パルスの城内で幼いアルスラーンが出会い、その後、幾度も運命的な邂逅を果たした人物――エトワールだった。
敵味方の立場を超え、心を通わせたと思った相手が、憎むべきパルスの王太子であった……そんな意外な真実を受け止めきれず、とまどい、猛るエトワール。その荒ぶる刃が、アルスラーンへと迫る。
危ういところでアルスラーンの命を救ったのは、エラムの命がけの行動だった。その代償として、深手を負ったエラム。しかし、勇気あるその行動の結果、アルスラーンたちは、戦いを大きく左右する重要な情報を手にする。
そして戦いは、最終局面を迎える!!
戦いは終わった。敵も、そしてもちろん、アルスラーンの仲間たちも、多くの犠牲を払った、激しい戦いだった。
勝利の美酒に酔いながら、傷ついた心身を休ませるパルスの将兵たち。穏やかな空気の中、アルスラーンはある思いを胸に、捕虜としてとらえられたエトワールの元を訪れる。出会ったときのように、ふたたび論を交わす、ふたり……。
そのころ、エクバターナでは、新たな陰謀が芽生えようとしていた。
王都奪還の戦いの行方は――?