●夜の赤い空は船乗りの喜び。朝の赤い空は船乗りへの警告。
本作はタミー・オールダム・アッシュクラフトの壮大な実話が基になっている。彼女は難破してから生還するまでの41日間に及ぶ痛ましい出来事の記録を本に著した。題名は「Red sky at night, sailor’s delight. Red sky at morning, sailors take warning(夜の赤い空は船乗りの喜び。朝の赤い空は船乗りへの警告」という船乗りたちの伝承のもじりだ。だが、船乗りの言い伝えに従っていても予想外に1983年のあのハリケーンが突然、進路を変えて、タミーとフィアンセのリチャードふたりが乗っていた44フィートのヨットに襲いかかる。
タミーは事故の10年後に本を書き始め、4年かけて完成させた。著作は大勢の読者に支持され、そのなかに双子の兄弟の脚本家もいた。アーロン・カンデルとジョーダン・カンデルが共同作業で密な連絡を取り合いながら、彼女が伝えたい物語に忠実な作品を完成させた。