プロレスを通して、嘘と本当が混ざり合う瞬間を描いた『おっさんのケーフェイ』。主演は、『ローリング』『菊とギロチン』など日本映画に欠かせない存在となった川瀬陽太。監督は虚実入り混じるフェイクドキュメンタリー『あの娘はサブカルチャーが好き』で話題となったの谷口恒平、本作が長編第1作目となる。第13回CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)の助成企画に選ばれ、大阪を拠点に活動する道頓堀プロレスの全面協力を得て完成した。国内外の映画祭で注目を集め、劇場公開時には観客がおっさんと子供の姿に笑い、涙し、拍手を送った熱血エンターテイメント!プロレスを題材に制作された今までの日本映画は、プロレスのタブーを回避、その奥底にあるはずのプロレスの神髄に迫ることなく埋没していくことが殆どだったが、本作は日本映画で初めてプロレスの醍醐味である嘘と本当が混ざり合う瞬間を描き出し、プロレスファンの中では最高傑作との呼び声も高い。映画ファンの中では子供とおじさんの心の交流、成長物語としても評価が高まり、東京では公開最終日で満席を記録、入場できな人が続出した。