『ジョーカー』で狂気を見事に体現しアカデミー賞(R)主演男優賞に輝いたハリウッドの名優ホアキン・フェニックスが、次なる出演作に選んだのは、狂気のイメージを覆すこんなにも優しい物語だった。「共感できる瞬間や感動がたくさん描かれている」と脚本に惚れ込んで、本作への出演を決めたホアキンだが、そんな名優に引けを取らない天才ぶりを見せているのは、英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートされるなど注目の新星ウディ・ノーマン。ホアキンとウディの微笑ましい掛け合いなど、“親密さ”がカギとなるこの物語で、ふたりの天才が見せるケミストリーは最大の見どころ!
監督・脚本は、自身の子供をお風呂に入れているときに着想を得たと語るマイク・ミルズ。ヴィム・ヴェンダースの初期のロードムービー『都会のアリス』にインスパイアされ、アメリカの4都市をめぐる主人公ジョニーの旅を、“ドキュメンタリー性を盛り込んだ寓話”として表現するという意図から、モノクロにこだわってつくられた。
また本作は、『ムーンライト』『レディ・バード』『ミッドサマー』など、創立からたった10年で映画史に残るアート系映画を次々と世に送り出している映画会社A24が製作。マイク・ミルズとは、、アカデミー賞(R)脚本賞にノミネートされた『20センチュリー・ウーマン』に続く2度目のタッグとなる!見たもの、感じたもの、観察したものを詰め込んだ控えめでありながら、エモーショナルな物語は、まさにマイク・ミルズ史上最も親密な最高傑作と呼ぶにふさわしい。