◆カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、アカデミー賞で監督・主演男優・脚色賞と3部門受賞
第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝いた戦争ドラマ。第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、ロマン・ポランスキーの監督賞、エイドリアン・ブロディの主演男優賞など計3部門で受賞を果たした。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝の映画化で、監督のポランスキー自身もパリでポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して生き延びたという体験を持つ。
◆実話に基づき、ホロコーストに巻き込まれていくピアニストを描いた感動作
第2次大戦中のポーランドでナチスによる迫害に苦しめられ、たえず死の恐怖にさらされながらついに戦後まで生き延びた実在のピアニスト、W・シュピルマン。そんな彼の激動の運命を自らの実母をユダヤ人強制収容所で失った悲痛な原体験を持つ、同国出身の名匠R・ポランスキーが抑制の利いた正攻法の演出で格調高く描写。それだけに一層事実の重みが観客の胸にズシリと響く必見の感動作だ。主演A・ブロディの渾身の力演も見もの。