ひとよ

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ひとよ

十五年前のある夜、三兄妹が両親と暮らすタクシー会社の営業所で事件が起こる。その、たった“ひとよ”の出来事によって、家族の人生は激変。三兄妹の運命を大きく狂わせてしまう。そして十五年…

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ひとよ

ひとよ

  • 123分 
  • 3日間 550 pt 〜

十五年前のある夜。「稲村タクシー」の営業所では、兄・大樹、弟・雄二、妹・園子の三兄妹が両親の帰りを待っていた。帰宅した母・こはるは、震える手を抑えながら「お母さん、さっき……お父さんを殺しました」と衝撃の言葉を口にする。執拗な暴力から子供たちを守るため、彼女は罪を背負うことを選んだのだ。 こはるは「十五年経ったら、必ず戻ってくるから」と三兄妹に言い残し、警察へ出頭。そのまま音信不通となった。 それから十五年が経過。東京で暮らす雄二は、大衆雑誌の編集者として働くフリーライターになっていた。 それは、少年時代に抱いていた「小説家になる」という夢には程遠い生活だった。一方、大樹は地元の電気店の娘と結婚して雇われ専務として働き、園子は地元の寂れたスナックで働いていた。そして「稲村タクシー」は、親族が経営を引き継ぎ「稲丸タクシー」と会社名を変えて営業を続けている。母が姿を消して、今年で十五年目。三兄妹は事件の傷が癒えないまま、それぞれの人生を歩んでいた。 ある夜、大樹と園子は営業所に不審な人影を発見する。山登りフル装備の白髪頭の中年らしき女性。それは、十五年ぶりに見る、母・こはるの姿だった。思いもよらない家族の再会。だが、過去の事件によって周囲から誹謗中傷を受け続けた三兄妹のこはるに対する想いは、それぞれだった。こはるの帰りを温かく迎える「稲丸タクシー」の人々。一方で、稲村家への嫌がらせが、再びエスカレートする。果たして母と三兄妹は、バラバラになった家族の絆を取り戻せるのだろうか……。

PV