常識破りの長回し撮影による、驚異の全篇ハイテンション!
舞台はラブホテル、スタイルはワンシチュエーション、ジャンルは“グランドホテル方式” ならぬ、“ラブホテル方式”の密室群像劇。タクフェス主宰であり、俳優・脚本・演出を手がける才人・宅間孝行が、これまでの作風とは全く異なるテイストで映画界の常識に挑む意欲的衝撃作が誕生した。まるで舞台劇を見ているような長回し撮影が生み出す、圧倒的な会話の応酬とギリギリの緊張感。エロチックでポップでサスペンスフルでコミカルでサプライズな、かつてない日本映画が誕生した!
主役に迎えるのは14年ぶりの映画主演となる三上博史。宅間×三上がコンビを組んだ予測不能の化学変化に加え、次々と登場するクセ者・キレ者たち――酒井若菜、波岡一喜、三浦萌、阿部力が、画面をさらっていくほど強烈なインパクトで怪演。その他にも、伊藤高史、柴田理恵、樋口和貞が重要な役どころで脇を固めている。
ラブホテルに固定されたカメラが映し出すのは、まさにタイトル通り<LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て>にいる男と女。全員が「弱みを握られ」かつ「弱みを握っている」という状況で、それぞれの思惑と立場が交錯し、絶妙な仕掛けとアクシデントによって物語が一気に転がっていく。密室に集まった登場人物はすべてがワル。一瞬にしてパワーバランスが逆転するシーソーゲームの先にあるものは!?そもそも、主人公はなぜカメラを回しているのか!?
ラストまで張り巡らされた伏線がすべて回収できた時、これまでの舞台劇や映画を越えた驚きと、極上のカタルシスが訪れる。そして、必ずもう一度見たくなる。見落とし、聞き逃し厳禁のワンシチュエーション映画だ!