ヒット小説「津軽百年食堂」を原作に、名匠・大森一樹が紡ぎ上げた心温まる人間ドラマ
これは、東京で暮らす若い陽一が、葛藤を乗り越え、百年続いた津軽の食堂を受け継ぐ重みを受け入れて、
四代目となるまでを、初代・賢治の人生と重ねて描く心の物語。賢治の魂、その“娘”である祖母の思い、父の覚悟。
それぞれの人生を生きたひとりひとりが、それぞれに受け継いで来た味と魂。
彼らの心が、そして東京で知り合った七海の生き方や郷里の友人達との触れ合いが、陽一の揺れる気持ちに答えを出してゆく。
原作は、青森県のみならず全国でも根強い人気を誇る森沢明夫の「津軽百年食堂」(小学館刊)。『恋する女たち』(86)、『わが心の銀河鉄道~宮沢賢治物語~』(96)で2度の日本アカデミー賞監督賞に輝く大森一樹がメガホンをとり、陽一達の心の揺れをすくい取って、心温まる人間ドラマを紡ぎ上げた。テーマソング「暁月夜~あかつきづくよ~」を手掛けるのは、THE BOOM。
また、一部の外景を除き、弘前市をはじめ、八戸市、黒石市など青森県で全ての撮影を行い、延べ600人を超える地元エキストラ、スタッフが参加した、生き生きとした“青森県映画”としても注目の作品である。