新宿の公園で男性の死体が発見され、新宿西署の刑事・牛尾正直(片岡鶴太郎)は現場に駆けつけた。被害者は世田谷区在住の下城保(橋爪淳)という男性で、後頭部を何度も鉄パイプで殴られており、犯人は被害者に強い恨みを抱いていたものと思われた。現場の草むらからは、若い頃の下条と妻子が写った古い家族写真が見つかった。
妻の加奈子(いしのようこ)によると、下城は半年前まで製薬会社の庶務課に勤めていたが、昨年11月に会社の存続にかかわる重要な書類を紛失し、責任を取って辞めたという。写真の娘は5歳で病死したらしく、以来、下城と加奈子は家庭内別居状態だったようだ。