「最終巻は涙なくしては読めない!」など、2015年に完結した作品ながら今も読み継がれる、中毒性の高い野村宗弘の名作を映像化。ベランダでの会話を機に仲良くなる麻衣子と二葉さん。二人の共通点は配偶者に浮気されていることだったー。お互いの傷に寄り添いあう中で、ベランダの時間はやがて二人の楽しみになっていき…。果たしてベランダの壁を超えて二人も不倫の関係に進んでしまうのか…!?理性的に踏みとどまろうとしても、抑えられない感情。高ぶっていく思いと葛藤。矛盾もずるさも嘘も本当もないまぜな人間の性が浮き彫りになっていく…。不倫を通して描かれる、麻衣子の中に眠っていた強さ、二葉夫婦の過去、不倫に走ってしまった人たちの背景も見どころな、ビターで切ない大人のラブストーリーが開幕!
社宅住まいの主婦・中山麻衣子(門脇麦)は、夫の仕事の都合で広島から上京してきたばかり。しかし、仕事が多忙な夫は毎晩帰りが遅くせっかく作った夕食も食べてもらえない日々。そんな時、隣室に住む夫の上司・二葉さん(森山直太朗)とベランダの壁一枚を隔てて会話をしたことで仲良くなる。優しく聞き上手な二葉さんに、麻衣子は次第に心を許していくが、二葉さんには一人抱える後悔と秘密があった。不倫―。それは決して許されない不貞行為。しかし、信じていた人に裏切られた時、立ち上がれなくなった時、手を伸ばした先にある救いがそれだけだったらー。これは不倫じゃない。そう言い聞かせながらも相手の心に触れ合うにつれ、惹かれ合っていく麻衣子と二葉さん。果たして二人はこの壁を越えてしまうのか…。