母から突然任されたキンパ店の店番。私、作り方さえ知らないのに。
コロナ禍で、引きこもりのジュリ(シム・ダルギ)が母に店番を任されたことをきっかけに、元気と希望を取り戻すまでの過程を描くヒューマンドラマ。メガホンを取ったのは、本作が初の長編となる新進気鋭の監督、クァク・ミンスン。パンデミック、世間と触れ合うことで受ける傷、疎外感や不安などによって、心身ともに疲れ切った現代人に癒しと安らぎを届ける。主演のシム・ダルギは、『8番目の男』「未成年裁判」「私たちのブルース」「ムービング」などの映画やテレビドラマで、そのずば抜けた演技力が評価されている実力派女優。本作で演じるジュリは、ニート生活を送りつつも親しみやすく、どこか憎めない愛すべきキャラクターで、ストーリーが進むほどにスクリーンに惹きつけられていく。本作は第22回チョンジュ国際映画祭に正式出品、第47回ソウル独立映画祭フェスティバル・チョイス部門に選出されている。