コロナショックによる派遣切りによって職を失い住む家も家族も失った男が、住むことを禁止されているトランクルー ムでの生活へと追い詰められていく、現代の閉塞感を描いた問題作。2019年に強制不妊を題材としたSF短編『Motherhood』にて鮮烈なデビューを果たした、萬野達郎監督の短編2作目である本作は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022にてワー ルド・プレミア上映後、短編部門で観客賞を受賞。福岡インディペンデント映画祭2022ではグランプリに輝いた。その後もロサンゼルス・アジア映画祭にて作品賞と主演男優賞にノミ ネート、北九州最大の映画フェスRising Sun International Film FestivalとカナダのSilver Wave Film Festivalにて入選を果たすなど、 数多くの映画祭で高い評価を受けている。 トランクルームでの生活を始める主人公・森下を演じる連下浩隆は、プロデューサーとしても本作に参加。その妻・晶子役 を『クレマチスの窓辺』(2020)、『この日々が凪いだら』(2021)、『New Religion』(2023)で知られる瀬戸かほが演じ、妻と瓜二つなトランクルームの住人との一人二役に挑戦。また、脇を固めるキャスト陣には『47RONIN』(2013)をはじめ日米両国で活躍する米本学仁や渡辺裕之らが名を連ね、声優として古坂大魔王も参加している。