本作は、2007年の米国下院121号決議の採択前、公聴会で慰安婦被害者である李容洙さんが証言したことに着想を得て制作され、CJ文化財団主宰・女性家族部の後援で行われた「慰安婦被害者シナリオ公募展」で75倍の競争率の中から最優秀脚本賞に選ばれた作品である。区役所に苦情を出しまくる高齢女性を通じて、「悲惨で憤りを感じる慰安婦問題に、素晴らしい工夫を凝らしている」と好評価を受け、映画化された。
『怪しい彼女』『ハーモニー 心をつなぐ歌』のナ・ムニと、『建築学概論』『金子文子と朴烈』Netflixオリジナルシリーズ『ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です』のイ・ジェフンがW主演を務め、韓国での観客動員数328万人と、大ヒットを記録した。
56年のキャリアから生まれた重みのある力強い演技で、どの作品でも深みのあるキャラクターを魅せるナ・ムニは、オクプンに完璧に変身する為、英語の勉強に力を入れ、役柄に愛情と献身を注いだ。マルチな才能を持つ実力派俳優のイ・ジェフンは、ミンジェを細部まで表現する為に、内面も外見も入念に準備し、台本にも積極的にコメントを入れ、より立体的なキャラクターへ仕上げていった。また、英語のセリフのニュアンスや発音を徹底的に研究し、ネイティブスピーカーのような発音を完成させた。