★オーディションで数千人の子どもたちと向き合った経験をもとに描いた、元キャスティングディレクターと演技コーチの経歴をもつ監督ふたりの長編デビュー作
「知性と感情の両方に訴えかける傑作」「映画制作のモラルを問う真摯な作品」と絶賛された本作の監督は、キャスティングディレクターや演技コーチとして多くの若者と接してきたリーズ・アコカとロマーヌ・ゲレからなる新進監督コンビ。
かねてより「なぜ映画というジャンルが、過酷な環境で生きる子どもたちに惹かれカメラを向けようとするのか?」と関心を持ったことが本作企画の始まりで、長期にわたる取材やキャスト探しを経て、実体験を活かした初長編となる本作を完成させた。
★現実とフィクションを行き来する子どもたちの奇跡的な演技
主人公の子ども4人を演じるのは、実際に撮影地の学校や児童養護施設でのオーディションに参加し、選ばれた演技未経験の子どもたち。作中では、はみ出し者のレッテルを貼られた主人公たちが、映画の現場でさまざまな壁にぶつかりながら、自身の新たな可能性を発見していく過程を全身で体現する。一方、アート系映画監督の役に扮するのは『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』などでの名演で知られ、劇作家・映画監督としても活躍するヨハン・ヘルデンベルグ。芸術表現の追求と大人の責任の間で揺れる複雑なキャラクターを人間味豊かに演じる。