伊参スタジオ映画祭のシナリオ大賞を受賞した脚本の映画化。脚本を手がけた飯塚俊光が自ら監督し、本作で長編映画デビュー。
みずみずしい人間描写とユニークなストーリー展開でいじめを受けている高校生の青春をスクリーンに描き、ストレートな青春映画だからこそ共感を呼ぶ作品として、PFFアワード2014でエンタテインメント賞を受賞するなど多くの映画祭での高い評価を得る。
主人公の古賀祐介を演じるのは、『死んだ目をした少年』で好演した清水尚弥。冴えない高校生が次第に変化していく様を繊細にそして力強く演じきっている。ヒロイン副島裕子を演じるのは園子温監督作品『リアル鬼ごっこ』に出演し、今後の活躍が期待される村上穂乃佳。古賀が唯一頼りにする男・黒柳を演じるのは『舟を編む』『バンクーバーの朝日』『福福荘の福ちゃん』などに出演する個性派俳優芹澤興人。加えて魅力的な俳優達の競演によって、飯塚監督が目指す作品の世界観を創り出している。