映画『月とキャベツ』から生まれた、新たな青春の 1 ページ
1996年に公開されて以来、今でも根強い人気がある映画『月とキャベツ』。主演を務めた山崎まさよしが歌う主題歌「One more time, One more chance」は、今でも山崎の代表作だ。その『月とキャベツ』の誕生からずっと育まれてきたスタッフ・キャストたちの手により、本作は製作された。
メガホンを取ったのは、篠原哲雄監督。自身も劇団の演出家役で映画に初出演を果たしている。
音楽を担当したのは、山崎将義。主題歌「Eyes On You」は、本作のために書き下ろされた楽曲だ。
撮影監督には上野彰吾、プロデューサーには『月とキャベツ』でヘアメイクを担当し、本作でもメイクアップデザインを担当した馮啓孝。
また、ヒロインを務めるのは、『月とキャベツ』でもヒロインを務めた真田麻垂美 。ギタリスト役で出演していた田中要次も本作に出演している。
そして、当時のロケーション地だった群馬県の伊参でも撮影が行われた。
主演は、舞台を中心に活動をしている秋沢健太朗。ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー」やミュージカル「忍たま乱太郎」などで注目を集めつつあるが、まだまだ経験も浅い彼にとって本作は大抜擢となる。しかしながら、着実に前進をし続ける彼がみせる情熱は、本作の主人公が年上女性に一途に恋をする姿と重なり、初々しい。そして秋沢の得意ワールドである舞台の剣術シーンは迫力があり、見応えがある。ほか、共演には中村優一、根岸委衣も顔を揃えている。
青春時代に誰しもが体験したであろう甘酸っぱい想いが描かれている。
3つの季節の短編からなる抒情詩のような映画である。